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もりぴぃのぺんぺん草ノート

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2022年09月24日
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カテゴリ:不妊治療
今日は不妊治療、中でも体外受精に挑戦した時のことを少々。
少々
…のつもりが長文になってしまいました、すみません(笑)

お茶でも飲みながら、休み休みお読みいただければ幸いです。


不妊治療は通常、

 ①タイミング療法
 ↓
 ②人工受精
 ↓
 ③体外受精

というステップを踏んでいきます。

詳しくは、私がへたに説明するよりも、不妊治療クリニック等のホームページに
詳しく載っていますので、そちらをご覧くださいませ。

①・②が、ホップ・ステップだとすると、
③はジャーーーーーーーーーーーーーーーーンプ!
というぐらい、大きな違いがあります。

体の負担も、お金の負担も、心の負担も。

小学校で教えてもらっていると思いますが、
まずは妊娠のしくみをちょっとおさらい。

毎月1回排卵というのがあり、全てはそれが中心です。

女性の体は、赤ちゃんの頃からすでにたくさんの卵子を持っています。
大人になると、約1か月に1回その中の卵子が1つだけ大きくなっていき、
それが子宮内に排卵されて、受精して、子宮内膜に着床すると妊娠です。
子宮内膜は血液でできていて、妊娠しないと生理となって体外に排出されます。

体外受精は、
・通常は月に1つしか大きくならない卵子を、ホルモン剤で強制的に複数個大きく育てる
・大きく育った卵子をすべて掻き出す
・体外で受精させて、培養して分割する様子を見守る
・きれいに分割した受精卵のうち、1つまたは2つ子宮へ戻す
(残った受精卵は凍結保管)
・着床しやすいように子宮内膜(血液)をふかふかにするため、ホルモン注射を打つ
・受精卵を戻した日から約2週間後、判定

と、ざっくりですがこんな流れです。

一番大変なのは、「卵子を掻き出す」の工程?です。工程って…(笑)
大変な激痛なので、私の病院では全身麻酔でした。
病院によっては、麻酔なしのところもあるようです。

そして次に大変なのは、受精卵を戻した後に、
子宮内膜をふかふかにするためにホルモン注射を日々打つのですが、
自分で家で打つのと、病院でおしりに打ってもらうのと2種類あり、
おしりのがめちゃ痛い。

いつも看護師さんに、頑張れ~!って励まされながら、
ヴゥゥゥ…とベッドの角を握りしめて痛みを堪えて打たれていました。

あっ、これから挑戦しようとしている方。大丈夫ですよ!
これでベビちゃんが来るんだったらお安いご用だ!って頑張れます。
なので頑張って!

あわせて自己注射という'ワザ'も身に付きます(笑)
こっちは注射針が小さいので、痛みはさほどないから安心してね。
毎日だからちょっと大変だけど。

受精卵を戻してから着床までは、運のみです。

だから、ここはとても気を遣う。

のんべのもりぴいですが、当然、お酒は断ちます。
のんべですが、休肝日のコントロールはできるのです。
…ってなんの言い訳?(笑)

激しい動きをなるべくしないようにするし、
振動が良くないかもと、自転車もなるべく乗らないようにしてました。
(このへんは実際の影響は分かりませんが)

なるべく体を温めるのがよいと、よもぎ蒸しにいったり
冬じゃなくてもホカロン貼ったり、あったかい恰好に気を付けたり。

漢方薬や病院処方のサプリも大量に飲んで。
通っていた病院はタンパク質に力を入れていたので、
プロテインを一生懸命飲んだり。
女性ホルモンに似ていると言われているザクロを取り入れたり。

やれることはやり尽くしたな。

費用も、当時は1回50~60万円でした。
(たしか今は保険適用になったんですよね。よかった!)
あとで少しは補助金で戻ってくるとはいえ、大金を用意しなければなりません。

そして何より、それだけお金をかけて、体にも負担をかけて、
これだけ頑張っているのだから、当然期待も高まります。

受精して分割しているところまで見れている卵を戻すわけですからね。
もう生命のスタートを見届けている状態です。

イメージは、ジェットコースターに乗って、最初にトントントントン…と
昇っていくところの気持ちです。

そんな日々が2週間続き、ジェットコースターの一番高いところに昇りつめた頃、
判定日がやってきます。

そして、今回は残念ながら…という言葉とともに、一気に突き落とされます。

これを6回繰り返しました。

治療歴としては子宮癒着剝離手術からスタートして、延べ6年間の挑戦でした。
そんなに長い間戦っていたのか…。

言葉で書いてしまうと何だかあっという間の流れですが、
これらすべてに全生命が注がれていて、命が根こそぎもぎ取られます。

これを書いている今、久しぶりに声をあげて泣いてしまいました。
やはり思い出すのは少し勇気がいります。

でも、やってよかったと思っています。
こんな貴重な経験、めったにできる事ではありません。

今は男女関係なく経済的に自立している時代。
子供は別にいいかな、と思う人も多いと思います。
私もそんな一人でした。
結婚してもバリバリに仕事して、子供のことはしばらく全然考えてなかった。

変わったのは、自然妊娠で子供ができて、
そして、お腹の中で亡くしたとき。
亡くした子のためにも、なんとしてもほしいと思いました。
あなたには、お兄ちゃんかお姉ちゃんがいたのよって。
でも会えなかった。だからその分生きるのよって。

いい人ができたら、早いうちに子供のことは考えてほしい。
女の体は期限がある。

卵子は、若いうちのほうが妊娠の確率が高い、質の良い細胞があります。
もしお金に余裕があったら、いい人がいなくても卵子の凍結保管だけでも
若いうちからやれる人はやっておいたほうがいい。

こんなこと、この治療をしなければ思わないことだった。

そしてこの治療をしている間は、子供に関するあらゆることが辛い。

ランドセル売り場を見るのが辛くて、走って駆け抜けた。
親が子供を殺したニュースを見て、私にちょうだいよ!って叫んだ。
弟夫婦が幼子を連れて、一緒に住んでいる義父母に会いに来る日は、家出した。
(いまはすっかり姪っ子LOVEですよ^^)

不妊治療をしている奥様がいる、世の旦那さま。
こんなに心も体も張っている奥様を、最大限にいたわってあげてくださいね。

そして
ほとんどの方は、無事に妊娠して、おめでとう~と卒業していきます。

私はそのレールには乗れませんでした。

そんな人生を送っている人のほうが少ないと思うので、
それでも楽しく生きている様子を、ときどき書いていければいいなと思っています。

ときどきでごめんなさい(笑)

例え予想と違ったゴールだったとしても、
積み重ねてきたものは1つも無駄にはなりません。
うまくいかない経験も、時には人の励みになると信じて。

長くなりました、すみません。
お読みいただきました方、大変ありがとうございます!

よっしゃ、Let's go!






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最終更新日  2022年09月24日 10時22分23秒
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