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カテゴリ:墓場に住みついた元・哲学部教授のことば
[一人ひとりに一つひとつの真実]
一人ひとりの人間の顔つきや体つきが違うように、一人ひとりの人間の眼球や脳細胞の機能だって違うのだよ。 だから、言ってみれば、全く同じものを見ても、一人ひとりの人間が見ているものは一人ひとり違うのだし、一人ひとりが同じ対象に対して考えていることは一人ひとり違うのだと言えるよね。 だから、たった一つの真実というものなど存在はしなくて、一人ひとりにとっての真実というものしか存在しないのだ、というのが私の最新で最後の学界での主張であったのだ。 どうして最後なのかって? その主張が、私が学界を追放される理由となったからだよ…… 更に、一人ひとりにとって違う一つひとつの真実が、人間を悟りへと光へと導くという理論を展開したのだから、光が感じられない者たちは不安と疑心暗鬼の塊と化したし、自己保身の鬼と成ったのだね。 まぁ、今は昔の、とっても懐かしい思い出だね…… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.10 23:59:08
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