3/29の復興支援チャリティーマッチ
日本代表チーム 対 Jリーグ選抜チーム
SAMURAI BLUE vs TEAM AS ONE
時期尚早だとか、
玉蹴りしてる場合じゃないとか、
厳しい意見も多々ある中、
サッカー好き人間として単純に楽しんだ。
海外からも注目されたこの試合。
FIFAのTOPページに即日掲載されたほど。
世界中のテレビ局が放映権を購入、150ヵ国以上の国で生中継されたらしい。
選手、スタッフ、岡田前監督、ラモス、セルジオなんかも募金活動に参加してたし、
放映権料も全て寄付されたというので、復興支援の義援金は数億円になったはず。
当日はリアルタイムでTV観戦したけど、帰宅時間がキックオフに間に合わず、
入場シーン~試合前セレモニー~前半序盤を見逃したので、録画を改めて見直した。
全選手が被災地への直筆メッセージTシャツを着て入場。
両主将が全力でのプレーを誓い、国歌斉唱、黙祷・・・
チャリティーメインの慈善試合ならではの粛々とした雰囲気。
Jリーグ選抜はベガルタ仙台を思わせる黄/青/黄のユニ。
サポーターからも本来の代表戦には無いベガルタのチャント。
スタジアム全体の熱い想いがTV映像からでも伝わってくる。
前半の試合内容は一方的な展開。
主力大半が海外組の代表は、各国リーグ戦が佳境を迎える良コンディション。
一方、開幕直後に中断されたJリーグ、国内組は調整不足で万全とは言えず。
いまや歴代ボランチ最強と言われる遠藤のFKで先制。
やる気満々の本田~岡崎コンビで2点目。
後半はアジアカップ優勝スタメンから控え組に交代、大幅な戦力ダウン。
乾と家長はできれば同時に使ってほしかったし、出場時間が短すぎ・・・
これに香川を加え、かつてのセレッソ突激トリオを代表でまた見てみたい。
Jは俊輔INで、中盤の正確な長短パスからリズムも生まれ、
徐々に優勢に押し始めるが、得点まで至らず、しばらく膠着状態・・・
で、ついに・・・
日本サッカー界の至宝、キング登場。
衝撃のゴール&感動のダンス。
解説の都並さんが「これすげーよ」って言ってしまうほど圧巻の得点。
ヤラセだとか、
八百長だとか、
悪意に満ちたにわかファンもいるみたいですが・・・
大事な局面でキッチリ決めてきたからキングな訳で、
川口のフィードがピンポイントで闘莉王へ飛んで、
空中戦に強い岩政に競り勝ったボールがDFラインのちょうど隙間に流れて、
現役最年長の44歳が宴会部長の24歳より速く走り込んで、
ボールのバウンド浮き上がりを抑えて正確に枠内へ蹴り込む。
城が「非常に難しいプレー」と言った通り簡単ではないし、
一連の動き全てが手を抜いたヤラセのプレーだとは思えない。
44歳アスリートとして日々の努力によるストイックな肉体維持、
ゴールへ流し込むシュート技術、昔と変わらない決定力の高さが生んだゴール。
全てが偶然ではなく必然と思わせるスター性、圧倒的な存在感は流石・・・
新たに日本サッカー史に刻まれた伝説レベルの得点シーン。
贅沢を言えば、
44歳キングと46歳ピクシーの共演も見たかった・・・
親日家ストイコビッチの感動逸話は探せばたくさんありますが・・・
衝撃映像w 監督なのにこの技術の高さは反則。
神業 not CG
雨+重馬場+スーツ+革靴+ロングボール+ダイレクトボレー
GOAL
退場
華麗なテクで妖精と称された往年の天才プレーヤー、
日本に留まり、J監督としてこの試合に参加してくれただけでも心強い。
この日スタジアムで歌われていた『カントリーロード』が
被災地となった仙台を象徴する歌だと外国人に伝わらなかったとしても、
遠藤の
超絶テクが世界中に配信されたと思うと、なんか嬉しい。
日本人をなめんな、と。
2011/3/11
震災後、多くの日本人が心を痛めている。
悲しみの大小は人それぞれ、
これから復興と再建が進み、平和な日常を取り戻しても忘れる事はできない。
2011/3/29
サッカーというスポーツを介して、
日本中が東北地方を想い、慈しみ、励ましたという新たな記憶。
この日の記憶はカズのゴール映像を見直せば何度でも思い出せる。