ギャラリーモーニングの展覧会、本日初日です。「花の絵の花」見応えあると思います。
「花の絵の花」展 2024年9月6日(金)-22日(日)月休みhttps://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/07/hana-no-e-no-hana-9315.html展示作家上村亮太・栗田咲子・柴垣美恵・望月恵・吉田友幸 UEMURA Lyota, KURITA Sakiko, SHIBAGAKI Mie, MOCHIZUKI Megumi, YOSHIDA Tomoyukiここに並ぶのは「花の絵」であり、絵に描かれた「絵の花」です。繊細に写実的であっても、心のままに思い浮かぶままであっても満開でも枯れていても、一見して花の絵とわかる。それだけで優しく、身近な絵とも言えます。五人の作家に「うち一点は花瓶の花の絵を」とお願いしました。技法、視点が違えばみんな違う花。世界にひとつだけの花です。隣にどんな花が並ぼうと、ありのままそこに在るのは「花」だからでしょうか。/ギャラリーモーニング・・・上村亮太僕は子供の頃は、「花」よりも「根っこ」の方が好きでした。それは、いつも土や砂をシャベルで掘って遊んでいたからかも知れません。お菓子などの甘い物も好きではなくて、酢の物ばかり食べているような子供でした。僕が「花」を好きになったのは、大人になってからのことで、多分、ケーキなどのスイーツを食べるようになった時と、ほぼ同時期だったような気がします。花を描くようになって思ったことは、「花」は、ずっと僕のことを見ていてくれたのかなあ、という事でした。「花」は、人の記憶の奥底に住みついているような、不思議な物だなあ、と、「花」を描くたびに、なんとなく思うのです。1959年 生まれ兵庫県在住 1987年 武蔵野美術大学油画科卒業後京都、大阪、神戸などで個展多数。ほかに「VOCA '97 」 展/上野の森美術館、2000 「震災と美術」展 /兵庫県立近代美術館、2004 「六本木クロッシング」展 /森美術館など栗田咲子朽ちていく花を、死んでいく虫を、手前勝手な憐れみの思いをのせて描いてみる。もともと生きていない木偶にも憐れみを。自分より弱いものには憐れみを。1972 年 岡山県生まれ大阪府在住 1997年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了 主に大阪(FUKUGAN GALLERY)、京都で個展多数。ほかに「VOCA展2000」/上野の森美術館、2010 「絵画の庭」 /国立国際美術館、2024年3月から9月真庭市蒜山ミュージアムで個展柴垣美恵植物自体の呼吸を想像するからなのか、または描かれている場所の空気のせいなのか、いいなと眺める花の絵には微風が流れているように感じる。今回は自宅付近に毎年咲く花を様々な花器に生けて描いてみた。選ぶ花器の形や質、絵柄と相まって、馴染みの花は新たなイメージの中で息づきはじめる。1972年 大阪府生まれ 1994年 京都精華大学造形学部日本画専攻 卒業。京都、大阪で個展、ほかに京都日本画新展(09,12,13,14)など多数。望月恵私がこれまで描いてきた花の多くは、季節ごとに野や畑に咲く花です。それは花瓶に飾る花も同じです。振り返ると、景色の中にすでにある響き合う色や姿を拝借して、絵を描かせてもらってきたように思います。自分の感じる美しさもそこにあるようです。1981年 滋賀県出身 2006年 京都市立芸術大学美術研究科 油画専攻修了。滋賀、大阪、東京、京都などで個展、「しがの風展」など、グループ展多数吉田友幸花を描くと、これを自分の力量で描くことは不可能だ ! と、いつも感じます。花びらや葉は0,数ミリの厚さでしかないのに、新鮮さ、存在感があり、複雑なようなシンプルにも感じる形、動き、生命があります。もう奇跡です。では何が描けるだろう、何に感動して描くことになったのか、思い直して描いていくと、花と私の関係とは別に、私と絵の関係が出来上がってきます。描くと遠ざかる物や、生まれる物があり、何とも言えない感覚です。どうやら私は、花と私と絵の関係の中でウロウロしている事が好きで、大切なのかなと思います。絵を描く以前に、花は毎年、庭や野や街角に育ち、咲き、枯れ、何度も驚きと発見、その時の空気があるので気に入っています。1983年 滋賀県大津市生まれ 2004年 東大津高校卒業後スペインへ。2005年帰国後東近江市にて制作活動。東京、京都、神戸、名古屋、岐阜、滋賀などで個展・・・