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中尊寺といえば、金色堂が有名ですが、その煌びやかさが 眩しすぎるという方には、 こちら白山神社の萱葺きの能楽堂もお勧めです。
樹齢何百年もの木々たちに囲まれ、時の移ろいをそのままに残した鄙びた風情は、 身体の中で、頑なになってこびりついているものを 空気と一緒に吐き出させてくれるような力を持っています。 ここで幾たびの舞台が催され、 幾人の人がその悲しみを笑いに変えてきたのだろうと思うのです。
私自身は、子どもを通して狂言に出会ったようなものです。 こどもが持つ感性が、その面白さを教えてくれました。 でも本当は、狂言の持つおかしさやポジティブさは、 忙しない今の世の中を生きる大人にこそ必要なものだと思うのです。 強い刺激に反応するのではなくて、底に流れる「何か」の反応する力は、 子どもたちのほうが、断然優れています。 長い時を越えて来た何かを感じとる力 そんな力を呼び起こすためには、 本物を間近で観て聴いて感じること。 こどもとともに鑑賞することによって、 大人にも、また違うものが見えてくるかもしれません。 これは、こどもの傍にいる大人の特典。 こども達が、まだこどもの頃に、一緒に楽しんでいきたいと思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.16 10:23:47
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