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2008.10.01
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カテゴリ:お寺のこと

曹洞宗の一僧侶がお寺の住職となるためには、決められた過程を行なうことが必要です。

先ずは得度(とくど)。

師匠である住職に僧名をもらい、その弟子になります。

 

その後修行を重ね、修行僧の集団の中で首座(しゅそ)をつとめます。

首座は修行期間のはじめに、他の雲水たちと

禅問答を繰り広げる法戦式(ほっせんしき)といわれる儀式を行ないます。

これが第一の出世である立職(りっしょく)

 

これが済むと、師匠から嗣法(しほう)という儀式を受け、

次は瑞世(ずいせ)です。

 

瑞世とは、本山である永平寺(えいへいじ)と總持寺(そうじじ)に拝登し、

一晩住職をつとめるという儀式、第2の出世転衣(てんえ)です。

瑞世を終えると、それまでの墨染めのお袈裟から、

色つきのお袈裟をつける資格を得、 和尚と呼ばれるようになるそうです

 

第3の出世は、建法幢(けんぽうどう))といい結制修行を行ないます。

多くの修行僧を指導して、仏法の旗じるしを建て結制修行を行なうと、

大和尚の位に進み、はじめて色のついた法衣を着用できるようになります。

 

結制とは、結集の〈結〉と制度の〈制〉とを熟語にしてできたもので、

もともとは、お釈迦さまが定められた制度や制約に従い、

大勢の修行僧が一ヶ所に結集(けつじゅう)することを指していました。

インドで雨が降り続く雨季に、お釈迦さまが、精舎(お寺)にこもり修行したのがそのはじまりです。

中国を経て日本に伝わり、現在では禅宗が伝え行っているそうです。 

 

ちなみに新しい住職がお寺に入る儀式を晋山式(しんさんしき)といい、

今では結制晋山晋山結制として同時に行なうことが一般的のようですが、

今回は夫の意向で、結制の法要のみを行うことになりました。

 

さてさて・・・ココまでお読みくださった方々、お分かりになりましたか?

自分で頭の中を整理する為にちょっとまとめてみました。

 

お寺の言葉というのは、読み方も意味も独特で、

キーボードを打ってもなかなか変換できないものが多いのですね~

本当は、ひとつひとつの過程には様々な意味があって、

もっともっと興味深いものなのですが・・・う~ん

私の知識と言うか、受け売りではどうにも説明がつかぬ。

いずれ何かのカタチで、お伝えできればと思います。

 

ただでさえ慌しいのに、毎日のように夫にアレコレしつこく尋ね、

鬱陶しがられています(笑)。

 

何はともあれ、 先月の息子の得度式に続き、今週末の結制。

このところ、お寺にとっても住職にとっても

大切な法要が続いているのでした。

結制法要は、晋山結制に比べ随分簡略化した法要のようですが、

2日間で延べ60人近くのお坊さまと大勢のお参りの方がいらっしゃるというのに

裏方接待部隊は、こんなことしていて大丈夫なんだろうか・・・

と久々にブログを更新しながら思うのでした。

気分転換も必要だからねっウィンク






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Last updated  2008.10.01 20:18:01
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