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カテゴリ:お寺のこと
先週末2日間にわたって行なわれた結制法要が終りました。
大きな法要といえば、差定(さじょう・プログラム)を組んだり、 配役を考えたりという法要そのものの準備(←これはもちろん住職のしごと)の外に お食事や引き物の手配やお茶とお菓子の選定、 お軸や茶碗の取り合わせに、床の間のお花・・・ 会場の掃除や準備に、仏さまのこと(霊供膳や供花・お供え物の準備)。 何につけても不慣れな私は、色々な方の色々なアドバイスやお力添えをいただきながら、 半分神頼み、いや仏頼みで当日を迎えました。 蓋を開けてみれば、またまたたくさんの方に助けていただいて 温かいお言葉たくさんいただいて、静かな感動がたくさんありました。 この数週間は、お手伝いの方々や衣屋さん、お香屋さん、 会場設営をしてくださった業者さんや花屋さん、ついでに水漏れ修理の水道工事やさん、 打合せや馴らし(式当日の法要の流れのリハーサル)のためにいらっしゃるお坊さま方・・・ いつもに増して人の出入が多い我が家でした。 そんな中で気づいたことがたくさんありました。 そのひとつが、私は寺の嫁向きかもしれないいうこと。 もうひとつが、寺の嫁として何も知らないということ。 人が集まることが大好きで、こどもが数人増えていても、 窓のすぐ外で、おばあちゃん達が長らく立ち話をしていてもそれほど気になりませんし、 来客や電話が多く、すぐそこを人が行き交っている状況をそれなりに楽しんでいます。 さすがに食事中に知らないおじさんが、ぬ~っとリビングに現れた時には驚きましたが、 一般の家庭に比べ、プライベートが少ないお寺という場所で暮らすことが、 あまり苦にならないタイプのようです。 もともと(というか本来は今も)お寺は、個人の所有物ではないですから、 それがお寺のあり方だと思っています。 ただそれだけでは、片手落ちというか、 今回の法要を経験したことで、 お寺が受け継いできた部分をもっと意識していきたいと思ったのです。 新しいものも古くから続いてきたものも、 どちらも大切にしていきたいと改めて思ったのでした。 ところで肝心の当日は、寺族席にとにかく座っているというお役をいただいたので、 法要中は、観劇気分でした。 ちょっと前の映画ですが、本木雅弘主演の「ファンシィダンス」の中で 最後に主演の本木雅弘が首座として他の雲水たちと禅問答を繰り広げるのが発戦式(ほっせんしき)です。 その禅問答のやり取りを生で聞くのは、なかなかの迫力でした。 その他にも、お坊さんや参詣のみなさんでお茶とお菓子をいただく儀式や、 土地の神さまにご挨拶する儀式などなど・・・ どれも興味深いものばかりでした。 後席で、ご挨拶に廻った同年代のお坊さまがたに、 お寺の大きな法要は一般公開するべきだ、と力説して引かれてしまいましたけれど(笑) 面白いものは、面白いですから! 今週末は、境内の池にお祀りされている龍神さまの大祭と恩田の集いがあります。 再来週は、土地の氏神さまのお祭りです。 法要の秋が済み、祭りの秋そしてスポーツの秋!です。 大好きな季節が始まりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.08 06:30:39
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