お寺暮らし

この１週間ほど、弘法さまがお祀りされている

本堂西の小堂の改修をしていただいていました。

「何とかしなければ」と思いながらも、何から手をつければいいのか、

分からない状態だった本堂西の弘法堂でした。

ある方がお姉さまと一緒に、仕事と仕事の合間を縫うようにして、改修作業をしてくださいました。

昨日も今日も休日返上で、朝から夕方まで、作業をしてくださり、

ひっそりとしていた弘法さまの小堂が、生まれ変わりました。

この改修をしてくださったのは、いつもいつもお世話になっている社長さん。

おそらく私などの１０倍の仕事をしながら、

お寺に住んでいる私たちが、思っているだけで、

なかなか取り掛かれずにいることを、ササッと手際よく

こなしてしまわれるその行動力に、頭が下がるばかりです。

この方に接していると、有難いやら、自分が情けないやら、

複雑なおもいになってしまいます。

この消化しきれないものを何とかせねばと、

今日は、私も厨子のペイントをさせていただきました。

古くなった塗料を剥がして、表面を滑らかにしてからペンキを塗ります。

百数十年前に作られたものなのか？一度、塗りなおしが施されていて、

凹凸を埋めるために、文字の書かれた原稿用紙が随所に貼ってありました。

戦時中のものなのか、原稿用紙の破片から

「・・部隊・・厳・・・」などという文字が出てきたして、ビックリ

塗料を剥がす作業も、ペンキ塗りも、こどもにとっては、

魅力的な仕事のようで、喜んで、手を貸してくれました。

これまでは、あまりにひっそりとしていたので、

平田寺に弘法さまが祀られているということは、

檀家さんでもご存じない方があるかもしれません。

お寺の弘法さまは、目の力が強くて、とてもいいお顔をされていますよ。

お寺へおいでの際は、本堂西の弘法さまもお訪ねくださいませ。

旧暦の３月２１日という日は弘法大師のお亡くなりになった日ですが、

どうやら３月２１日に間に合いそうなので、

生まれ変わった弘法堂で、お参りをします。

ご近所の方は、ご一緒にいかがですか？

詳細はてらてらをご覧下さい。