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カテゴリ:dekigoto
午前3時・・・外は小雨がぱらついている。
とても憂鬱だ・・・雨のせいではない。ベッドルームの壁と天井の境。 奴がいる!居座っている!!居座り続けている!!!・・・・ 蜘蛛だ。 もの凄くでかい。 おいら、こいつ大嫌い・・というより怖い。理由は解らない。 物心ついた時にはすでにダメだった。 ニンジン・ピーマンみたいに大人になれば直ると思っていた。 昔の記憶が、走馬燈のように・・・ その1 おいらは、幼稚園児。突如テレビ台の後ろから現れた奴に泣き出すおいら。 「男がそんなんでどうする!」オヤジが奴をおいらの方へけしかける! 奴が迫る・・・呼吸が苦しい・・・・恐怖が最高潮に達する寸前・・・ 「かわいそうなことすんじゃないよ!」救世主オフクロ登場。 なんと掃除機で、奴を吸い取ってしまった。 「あんたもいつまでも泣いてるんじゃないの!」一喝された。 でも彼女はミスをした。掃除機をそのままにしたのだ。 次の日。白い掃除機は茶色に変色していた。奴は卵を持っていた・・・・ 数百、数千という奴の分身が掃除機の隙間から湧き出していた・・・。 その2 おいらは中2。期末テストを明日に控えお勉強。バスタイムに癒しを求める。 湯船に入り、お湯を追加。蛇口を開き肩までつかったその時! 頭上に奴の気配が! 間違いではない・・そこには手のひらほどの奴がいた。 金縛りのおいら・・風呂の温度は、上がり続ける。次の瞬間・・・ 今でも信じられない・・・ 奴が墜ちてきたのだ!湯船の中に! おいらは衝撃で湯船の中、足を滑らせた! 顔半分までお湯の中・・・目の前の水面で奴がもがいている。 奴は・・奴ったら・・蛇口から流れ出す熱湯と一緒に一度水中に消えたのさ。 そして数秒後・・・足を丸め、腹を上にした姿で浮かび上がってきたのさ。 奴の屍が、水面で漂い、俺の裸の胸をノックする。 人生で初めて腰がぬけた・・・のぼせと脱力感で動けない・・・ 「いつまで入ってるの!!」オフクロの怒声が天使の声に聞こえた・・ その3・・もういいや。こんなくだらない思い出話は。今日は、特に何も無し! もう寝よう。 ・・・って、いるんだよ!奴が! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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