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テーマ:ひとりごと(15369)
カテゴリ:yamai
部屋から出られない・・・・奴のせいではない・・。
痛みで目が覚めた。左足首だ。 血友病・・おいらが持っている病名の一つ。 先天的に血液内の凝固因子が欠乏。 要は、血がとても固まりにくいわけですな。 割合は男子5000人に一人。すごく珍しいような…そうでもないような確率。 遺伝子?染色体?だかの関係で女性の患者は、皆無ではないが限りなく少ない。 血が固まりにくいと、けっこう不便なのよ。 まーナイフで切ったり、滑って転んだりとかは気をつけようがあるんだけど… 人間の関節というのは、通常の生活運動の中でけっこう出血してるらしいのね。 でも、すぐ止血するから問題は出ない。 でもおいら達はそれが止まらない。血液はやがて関節内に溜まり始める。 そして大きく腫れた血液が周りの神経を刺激し激痛をともなう。 その痛み、昔はモルヒネを使っておさえていたほど・・ おいらは子供の時 痛くて 「足切り取って!左手切り取って!」泣き叫んでいた。 今思えば看病していた家族のほうが辛かったかも… 何度も出血をすることで血液が骨を変形させる。 変形した関節は更に出血しやすくなる・・・・面倒でしょ?けっこう。 最初は左ひじ。次に右足首。それをかばって左足首。 それをかばって右ひざを痛めたところで歩行不能になる。 薬は一つ。血液製剤。 通常血液から凝固因子だけを取り出したものを静脈に注射する。 これで、24-48時間くらいは普通の血液。 この薬が出来たのはおいらが小学2年の時。 固まった足の関節を動かすことから始まったリハビリ。 補装具を使って初めて歩くことが出来た時、おいらは小学4年生だった。 初めて歩いた日・・・まるでドラマのワンシーン。 ゆっくり車椅子から立ち上がり、2m先で両手を広げるドクターのもとへ オヤジ感無量。オフクロ涙涙。ドクターの微笑み。ナースの拍手。 おいら表現解らず、エヘヘの照れ笑い。 病室に戻った時、隣のベッド患者のラジオから流れていたのが [明日に架ける橋・・BY サイモン&ガーファンクル] …この前カラオケボックスで唄ったら、今でも涙が出てきた… 現在は、関節の障害は残っていて、走る事は出来ないけど日常生活に支障はない。 …が、関節出血はたまにあるのね。 自分の意識がある時なら、すぐに薬を使えるのだが… 睡眠中、いつもと違う負担が足にかかったのだろう。 そーいえば、昨日は奴を恐れて慣れないソファーで寝てしまった・・・ おいらは、やっぱり奴が嫌いだ!大嫌いだ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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