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テーマ:ひとり言・・?(17599)
カテゴリ:yamai
部屋で飲んでる夜もある。
その昔・・一人の青年をドクターから紹介された。 名前はBJ。彼もまた、血友病。 そして感染者… 故郷で、血友病が理由で弟がいじめにあい、一人おいらの街にやってきた。 歳は、おいらの5年下。 おいら弟いなかったかし、BJ自身も素直なやつだったから、すげーかわいがった。 飲み歩いて、部屋に泊めて、語り合った。 話題はほとんど女性の事。小僧同志の話なんてそんなもの。 BJは、まだ童貞だった・・おいら先輩ヅラ!偉そうに語る語る! BJやな顔するでもなく 「マジっすか?」「ヤバイっすよ!」「その後ドーシタっすか?」 おいら、調子に乗ってさらに語る語る語り続ける!脚色までする始末! そんなある日、おいらのバイト先に電話。 BJからだ。 “ちーっす!バイト先決まったっす! 服屋なんすけどー女の子いっぱいいるっす!” 無茶苦茶、声が明るい。おいらも嬉しかった。 しばらく連絡もなかった。当時、携帯はまだ普及していなかった。 (あの野郎、彼女でも出来たか?) なんて思っていた。おいらはおいらで少し忙しい時期でもあった。 それから2ヶ月位かな・・・おいら病院で定期検診。 診察後ドクターに聞いてみる。 「ドクター、最近BJ検診に来てます?」 (えっ?!)彼の表情が曇った。 BJは、もういなかった。 1ヶ月程前、突然発病。発病後の進行は恐ろしく速かったらしい。 言葉を失った。 なぜ俺に知らせない! 怒りと悔しさがこみ上げた。 BJ は、俺に知らせないでくれと望んだらしい。 弱った自分の姿を俺が見たら、同じ病の俺の心が揺れるから… 生きるか死ぬかの時に俺に気い使ってどーすんだよ! さらに寂しい話を聞く… 通夜・・葬式・・ 人に見送られる。若者であれば、友人が集まったりして・・ 連れがバイク事故でいなくなった時は、そうだった。 彼の親は、彼の死を隠した。 HIVの事は、誰にも知られていない。 それでも隠した。恥ずかしい病気だからと・・・ とても寂しい通夜だった。 彼が何をしたというんだい? 頭に来た。でも当時は何処に怒りを持っていけばよいのか解らなかった。 東京、大阪では、裁判が始まろうとしていた。 俺も裁判に参加する事に決めた。 その後大勢の仲間がいなくなった。 BJ……今日はお前がいなくなった日。 おいらは、今日ものんきにやってるよ! 《今、日記を読んでくれた人。これも何かの縁。 世の中、もっと辛いもの抱えている人も多くいるでしょう。 でも、もし今、少し余裕があるのなら、 いっしょにBJにおやすみを言う時間を下さい。》 おやすみBJ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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