私は酒を飲むのも好きですが、果実酒造りも好きです。山で採ってきたものを35度の焼酎に漬けていろいろな果実酒を造って楽しんでいます。ウメ、ユスラウメ、ヤマモモ、ビワ、サクランボ、リンゴ、カリン、イチジク、キンカン、ヤマブドウ、イヌビワなど、薬用酒ではマタタビ、ツルニンジン、アロエなどが造ってあります。とても一人では飲みきれませんからあちこちの店に持っていったり、御利益会に持っていって皆で飲んだりしています。
今日は日曜日に長谷村で久し振りに大漁だったヤマブドウのその後についてお話します。
少し干しブドウ状態のものもありますが、約4kgくらい採れました。
これをまず、洗いながら粒だけはずします。
1時間くらいかかりました。
それを金ザルで潰して、汁だけ集めます。
さらに、さらしの布巾に潰したヤマブドウを入れて絞ります。
水は全く加えずに、約1Lのヤマブドウ液が出来ました。絞り滓は勿体無いので、袋のまま焼酎に漬けて果実酒も造ります。
ブドウ液の方にはグラニュー糖を約300g加えました(加糖)。
このままでも皮についている天然酵母で発酵しますが、雑菌が繁殖する前に確実にアルコール発酵させるために、私はドライイーストを加えています。
室温に置いて1日経つと、発酵が始まり、泡(炭酸ガス)が出てきます。ガスが抜けるように蓋をゆるくしておきます。
ぶくぶく、ぶくぶく、酵母はアルコールを造るのが仕事で生きています。あとは1週間後くらいから、漉すあるいは上澄みを取るのを繰り返すだけです。
葡萄にはポリフェノールの1種が含まれており、最近の研究で寿命の長さを左右する遺伝子を活性化させる働きがあることが判り、長寿と抗肥満に効果があるそうです。
これが長谷村の山奥で採ってきた私の不老長寿の薬2週間くらいで完成して世界でただひとつのボジョレー・ヌーヴォーを楽しみます。