11月8日~13日までBOAT RACE蒲郡ではヴィーナスシリーズ第9戦 第1回蒲郡かぐや姫誕生祭がありました。
私は、不定期ですが、蒲郡競艇場の選手・職員のための医務室に勤務しています。今節は8,10,12,13日の4日間出勤しました。13:10に競艇場に入り、12レースが終わるまで医務室に缶詰状態で、事故がなければ退屈でたいていは写真の整理や原稿書きやブログ書きをしています。
ヴィーナスシリーズというのは若手女子選手だけのレースです。そんな中で登録番号4605森 世里選手(26歳、B1、滋賀支部、京都出身、身長161cm、体重59kg)と言う選手がいて、よく医務室へやってきました。
女性の体重を言うのは失礼なようですが、体重というのは舟券予想に重要なデータですので、競艇のオフィッシャルウェブにも公開されていますし、当日の番組表にも載っています。
競艇は1周600mの水面を通常3周回で争われます。ターンの度にスピードを落としてまた加速することを繰り返しますので、体重が重いと加速のスピードに負荷がかかり不利になります。それで、体重の制限がなかった昔は減量して体を壊す選手がいたため今は男子で50kg以上、女子で45kg以上という体重制限が設けられていて、それより少ない選手はレースの時に足りない分のウェートを背負って走らなければならないルールとなりました。
それで一流選手は男子は50kg、女子は45kgぎりぎりの体重に絞ってきている選手が多いのですが、女子で59kgというのは男子でもなかなか見ない体重です。
今回の彼女の成績も、55264 5 266で、5着、6着が多かったです。
彼女の話を聞いてみると、自分でもこれでよいと思っている訳ではなく、何とか減量したいのだけれど、減量してもストレスでまた食べては自己嫌悪におちいる繰り返しだそうで、まるで神経性食思不振症のような心理状態です。
それで普段休みの時は何をしているのと訊いたら水泳と答えたので、それならトライアスロンに挑戦しなさいとアドバイスしてJTUの作った初心者用のトライアスロン教本を渡しました。減量だけを目標にするよりもトライアスロンで完走することを目標にした方が減量に結び付くからです。
それと今回の走りを見ていて、2着を2本取っていますが、前の方に出れば体重があっても追い越されることは少なくなります。3位以下で競っているとターン毎に追い越されて下がってしまうというケースが多いようです。彼女の平均スタートタイミングを見ると.20で他の選手と比べるとやや遅いので、スタートで出遅れて前に出ることが出来ないようです。スタートタイミングを短くするとそれだけフライングの危険が増えますが、.15くらいに上がるともう少し勝率はよくなると思います。
彼女もスタート前には緊張してドキドキしていますし、6着で負けると悔しがっていますので、勝ちたいという意欲はあるようです。
次は11月23日~28日、戸田の競艇マクール杯(男女混合一般レース)出場予定だそうです。しばらく注目して見てみましょう。