ジャコウアゲハ完成図 posted by (C)ドクターT
食草から見た蒲郡の蝶のその5はジャコウアゲハです。この写真には卵から成虫にいたるすべてのステージを載せてあります。4月下旬から9月下旬にかけて年3回発生を繰り返します。食草はウマノスズクサで、蒲郡では3つの大きな川、西田川、落合川、拾石川の土手の一部に生えています。河川管理は愛知県の管轄ですが、土手の草刈りは地元の下請け業者がしています。この草刈りの時期とジャコウアゲハの発生のステージが合わないと幼虫が全滅するという不運なことも起こり得ます。越冬は蛹で行われ、越冬蛹は冬に食草や周りの草が枯れてしまいますので、それを知っていて、少し離れた人工物(家の軒やガードレールの支柱、橋脚など)に移動して蛹化します。豊橋の山手の方ではウマノスズクサは少なくオオバウマノスズクサ(花を左に載せました)が食草になっているようです。