【はじめに】カワセミは魚やエビを餌として食べていますが、骨やエビの殻などの固いものは消化出来ないため、丸くしてペリットとして吐き出す習性があります。しかし、ペリットを吐き出す瞬間はほんの一瞬であり、なかなか写真で捉えることは難しい。今回常滑市桧原公園にてペリットを吐き出す瞬間を捉えることに成功しましたので、考察を加え報告します。
【ペリットを吐き出す動作】
ペリットを吐き出すカワセミ(桧原公園) (2) posted by (C)ドクターT
まずペリットを吐き出す時には揺れる枝ではなく、石の上に停まることが多いです。何か戻す時にするような動作(これは動物全般に共通なようです)を何度かします。何回かは何も出て来ません。そのうちに喉の奥にペリットが顔を出します。色は魚の餌が多いと白いペリットになりますが、この池はエビが多いのでエビ色になります。
ペリットを吐き出すカワセミ(桧原公園) (3) posted by (C)ドクターT
喉のところまでペリットが出てくると、次に遠くへ飛ばすために首を横に振ります。
ペリットを吐き出すカワセミ(桧原公園) (1) posted by (C)ドクターT
そして首を元に戻しながらペリットを飛ばします。ペリットは楕円形をしています。
以上の動作は秒11枚で連写した画像の枚数から判断して0.4秒くらいです。それがペリットを吐き出す瞬間がなかなか写真に撮れない理由です。
【まとめ】
1.ペリットを吐き出す時には揺れる枝ではなく、安定した石の上に停まる。
2.ペリットを吐き出す前には動物に共通の何か吐き出そうとする動作を繰り返す。
3.喉まで出てくると首を振って遠くへペリットを飛ばす。
以上のことを参考にしてペリットを吐き出す瞬間を撮ってみて下さい。