昨日は奈良県へベニモンカラスシジミの卵探しに行って来ました。奈良県吉野郡川上村で家から3時間ほどかかります。
クロウメモドキ(奈良県) posted by (C)ドクターT
ベニモンカラスシジミの卵探しはなかなかハードルの高い卵探しです。まず食樹のクロウメモドキ(この付近ではキビノクロウメモドキと言った方がよいかも知れません)がなかなか見つからないのです。渓流を走る道沿いの崖地にヒョロヒョロと出ているそれほど高くない落葉樹で、枝先が棘になります。樹肌に桜の木に似た模様があり、今の時期は葉も実もついていません。今回も少し探しましたが、結局見つからず一昨年見つけた1本の木のところへ行きました。
次に卵ですが、1卵ずつ産み付けられていて、今の時期には少し灰色がかっているためになかなか肉眼では認識出来ません。小枝の分枝部に多いのですが、時に平らな面にもあります。
ベニモンカラスシジミの卵(奈良県) (1) posted by (C)ドクターT
ベニモンカラスシジミの卵(奈良県) (2) posted by (C)ドクターT
ベニモンカラスシジミの卵(奈良県) (3) posted by (C)ドクターT
ベニモンカラスシジミの卵(奈良県) (4) posted by (C)ドクターT
ベニモンカラスシジミの卵(奈良県) (5) posted by (C)ドクターT
食われた卵もありましたが、この小さな木から3~4卵見つかりました。一昨年、昨年も同じ木から見つけていますが、天気の悪い時に現場で見つけるのは至難の業です。この場所で成虫を見ようと昨年6月10日に行ったのですが、時すでに遅く、蛹の抜け殻はありましたが、成虫は周りで見ることが出来ませんでした。今年は5月末に行って見ようと思います。