食草から見た蒲郡の蝶のその10はクロコノマチョウを取り上げて見ました。この蝶は昔は滅多に見ることが出来なかった蝶ですが、温暖化とともにツマグロヒョウモンやナガサキアゲハと同じように増えて来ました。
クロコノマチョウ─ジュズダマ posted by (C)ドクターT
食草はススキ、チジミザサ、ジュズダマなどイネ科の草が広く食草になりますが、昨年ジュズダマに食痕がついていて、探すと幼虫や蛹がよく見つかりましたので、蒲郡での主な食草はジュズダマではないかと思います。年に3回ほど発生し、季節により、♂♀により色合いや模様が別種かと思うほど変わります。越冬は成虫でします。
クロコノマチョウ─ジュズダマ分布図 posted by (C)ドクターT
成虫を確認した場所を見るとだいたいはジュズダマの生えている川や田圃の畔が近くにある場所です。発生した成虫は暗がりを好みますので、近くの暗い林内に移動するようです。山の上でも見ることがあり、その場合はススキやチジミザサが食草になっているのかも知れません。この蝶の撮影を目的に薄暗い林内を歩くことはまずありませんので、タケノコ掘りとか鳥見とかゼフィルス探しの途中で見つけることが殆どです。