成虫越冬する蝶はそれほど多くなく、卵、幼虫、蛹で越冬する蝶の方が多いです。冬にする蝶屋の仕事としては卵、幼虫、蛹探しで春、夏の成虫の発生場所を探索することがメインとなります。昨日は豊田の方へオオヒカゲの幼虫探しに出かけました。
カサスゲ(豊田市) posted by (C)ドクターT
オオヒカゲの食草はカサスゲ、オニスゲなどのカヤツリグサ科の大型スゲ類とススキ、ツルヨシなどのイネ科です。大型スゲ類は林の中の湿地に生えており、冬は地上部が半分枯れていますが、緑色の葉も残っており、幼虫は緑色の葉についています。冬でも暖かい日には摂食しますので、比較的新しい食痕のついている株を根気よく探します。
オオヒカゲ幼虫(豊田市) (2) posted by (C)ドクターT
するとこのような幼虫が見つかります。
オオヒカゲ幼虫(豊田市) (4) posted by (C)ドクターT
顔は変顔です。
オオヒカゲ♀(豊田市) (2) posted by (C)ドクターT
昨年6月12日にこの場所で見たオオヒカゲです。
食痕のある大型スゲ(蒲郡市) posted by (C)ドクターT
実は蒲郡市内にも1カ所大型スゲ類の生える林の中の湿地があります。そこには食痕のついている株も確かにあります。時々行って見て幼虫探しをしていますが、まだ見つけることが出来ません。成虫発生時期(6月中旬~8月中旬)にまた調査してみたいと思います。