食草から見た蒲郡の蝶のその14はジャノメチョウを取り上げます。この蝶はオオヒカゲにつぐ大型のジャノメチョウ(ヒカゲチョウ)の仲間ですが、やや明るい草原を好みます。年1回7~8月頃に発生し、蒲郡で最初に見たのはササユリが終わったさがらの森でした。この蝶は近づくと敏感に察知して逃げまた10mほど先に停まり、また近づくと逃げるの繰り返しでよい写真が撮れるまで追いかけっこをするのが毎度のことでした。
ジャノメチョウ完成図 posted by (C)ドクターT
食草はススキ、スズメノカタビラなどのイネ科、ヒカゲスゲ、ショウジョウスゲなどのカヤツリグサ科ですが、蒲郡ではだいたいススキの生えた草原で見ます。
ジャノメチョウ─ススキ分布図 posted by (C)ドクターT
知多半島では見たことがなく、蒲郡でも海岸沿いのススキの草原にはいないようです。だいたい山の上の草原で、さがらの森が一番確実に見られる場所で、五井山、扇子山(桑ケ谷山荘の横)、遠望峰、三ヶ根山、こどもの国などにもいます。岡崎市や新城市まで行けば比較的低地でも見られます。