食草から見た蒲郡の蝶のその79はサカハチチョウを取り上げます。この蝶は小さなタテハチョウ科ですが、トラフシジミと同様に年に2回春と夏に出て、春型と夏型で別種かと思うほどに色と模様が変わる不思議な蝶です。一番近いところで新城市旧蓬莱町で見ています。
サカハチチョウ完成図 posted by (C)ドクターT
この蝶の食草はコアカソ(写真の背景)、クサコアカソ、エゾイラクサ、ホソバイラクサなどのイラクサ科ですが、最近山の方ではシカが増えて、シカの好むこの草が食べられるために個体数が減っていると言う話です。蒲郡にはシカはいませんし、コアカソが生えている山道はあります。
コアカソ分布 posted by (C)ドクターT
コアカソはシソの葉に似た草で山道の路傍などに生えています。アカタテハの食草となるカラムシとも似ていますが、もう少し葉が薄い感じがします。