食草から見た蒲郡の蝶のその81はミヤマセセリを取り上げます。この蝶は3月末から4月下旬までの春先だけに出る小型のセセリチョウですが、比較的カラフルな模様をしています。愛知県でも少し山の方へ行くとよく見ます。近い場所では岡崎市の北山湿地へギフチョウを見に行くと時々出てきます。残念ながら蒲郡ではまだ撮影していませんが、食草はたくさんありますので、当然いてもおかしくない蝶だと思っています。
ミヤマセセリ完成図 posted by (C)ドクターT
コナラ、クヌギ、ミズナラなどのブナ科が食樹で、年に1回の発生で、幼虫越冬し、幼虫の期間が長い蝶です。卵、蛹の期間は短いのですが、ブナ類の芽の根元から卵が見つかることがあります。(写真右上丸の中)
コナラ分布図 posted by (C)ドクターT
蒲郡にはミズナラはなく、クヌギも少ないので、もしいるとすればコナラが食樹となると思います。4月に山の上の草原を探すと見つかるかも知れません。