食草から見た蒲郡の蝶のその83はクロマダラソテツシジミを取り上げます。ここからは外来種で食草が蒲郡にあり、いつ入って来てもおかしくない蝶を取り上げます。この蝶は1992年に沖縄に入って来て、生息範囲を徐々に拡げている蝶で、九州では定着していますし、関西、関東、そしてついに愛知県でも発生が確認されました。近くでは2011年10月に田原市で発生しましたが、採集者が押しかけてその後はいなくなりました。(左上の丸の中)
クロマダラソテツシジミ完成図 posted by (C)ドクターT
食草はソテツで、柔らかい新芽を食害しますので、ソテツがたくさんあってもどのソテツにも着いているのではなく、新芽が出ているソテツを食害し、その食痕(左下丸の中)は特徴的で、すぐに判ります。
ソテツ分布 posted by (C)ドクターT
以前蒲郡のソテツを調査しましたが、県立の公園、禅宗のお寺の本堂の前、警察署、西浦半島のホテル街などに植えてあります。今のところ蒲郡での発生は確認されていませんが、いつ入って来てもおかしくはない蝶です。