食草から見た蒲郡の蝶もいよいよ終わりが近づいて来ました。その85としてアカボシゴマダラを取り上げます。この蝶はもともと日本では奄美大島だけに生息していましたが、1995年に埼玉県で突如として別亜種が現れ、その後神奈川県を中心とする関東に拡がり、要注意外来生物に指定されました。写真には奄美大島で昨年撮ってきた在来種のアカボシゴマダラを載せます。ゴマダラチョウと似ていて食草も同じエノキですが、後翅に並ぶ赤い斑点が特徴です。
アカボシゴマダラ完成図 posted by (C)ドクターT
関東以外にも人為的に拡がる可能性があり、静岡県、京都府、愛知県でも目撃情報があります。私はまだ見たことがありませんが、川崎市に住む女房の姉が時々近くの公園で見ると言います。外来種のアカボシゴマダラは低温期型(春型)が白いのが特徴です。
エノキ分布図 posted by (C)ドクターT
エノキは蒲郡でも山や公園などに鳥が種を撒いて広く生えています。年に3回発生し、成虫は5月~10月に見られるようです。幼虫で越冬します。そのうちに蒲郡でも見られるようになるかも知れません。