食草から見た蒲郡の蝶で1種類載せ忘れていました。サツマシジミです。この蝶は南方系の蝶ですが、現在では静岡県辺りまで拡がっているようで、私も葦毛湿原や知多半島で見ています。蒲郡での観察記録はまだないようですが、食草もあり見られてもおかしくない蝶だと思います。ルリシジミと似ていますが、裏面の亜外縁の弦月状斑がないこと、♂も♀も前翅中央の大きな白斑が透過光で透見出来ることが区別点です。
サツマシジミ完成図 posted by (C)ドクターT
食草はクロキ、ミミズバイ、(ハイノキ科)ハクサンボク、サンゴジュ、ガマズミ(スイカズラ科)イヌツゲ、ナナミノキ(モチノキ科)ミズキ(ミズキ科)その他ブナ科、マメ科など多くを利用するそうですが、蒲郡で普通にあるのはサンゴジュ、ガマズミ、イヌツゲくらいですが、多いのはサンゴジュでしょうか家の垣根やミカン畑の防風林として植えられているほか、山に自生もしています。名前は赤サンゴのような実をつけることからつきました。(左下丸の中)
サンゴジュ分布 posted by (C)ドクターT
蒲郡ではそれほど多くはないのですが、庭木や垣根にサンゴジュが使ってある家を時々見かけますし、ミカン畑の防風林として使ってあるところもあります。見られるとすれば5月~10月くらいの間だと思います。