約2週間ぶりに北海道に来ています。前回は天気に恵まれませんでしたが、今回は何とかよさそうです。
エゾシロチョウ(トムラウシ林道) (1) posted by (C)ドクターT
最初に、前回エゾシロチョウやミヤマカラスアゲハの吸水集団を見たトムラウシ林道へ行きました。2週間前にはミヤマカラスアゲハもたくさんいたのですが、随分減って集団を作るほどは飛んでいません。エゾシロチョウの方は相変わらずたくさんいて集団が出来ていました。
エゾシロチョウ(トムラウシ林道) (5) posted by (C)ドクターT
この林道はトムラウシ山(1477m)、伏美岳(1792m)の登り口になる林道で美生川の支流に沿って登山口まで延びていますが、結構たくさんの車が通ります。(午後1時から2時頃でしたが、5分に1台くらいの車が通りました)丁度轍に当たる場所(そこは周りより低くなっていますので水が溜まり安く吸水集団の出来やすい場所になります)では車に轢かれたエゾシロチョウの死骸がたくさんありました。ミヤマカラスアゲハは車が近づくとうまく逃げることが多いのですが、エゾシロチョウはフワフワとゆっくり飛びますし、車が近づいてもなかなか逃げずに轢かれてしまいます。私はもちろん気をつけて見ながら行きますので、事前に発見すると吸水集団を避けて通るようにしていますが、蝶にあまり関心のない登山者は気づかずに轢いてしまうのでしょう。
たまに♀も飛んでくることはありますが、吸水集団を作るのはほぼ100%♂です。のろまで愚図の♂は轢かれて淘汰され、素早い♂が生き残りだんだん素早い遺伝子を持ったエゾシロチョウが増えていくものなのかよく判りませんが、これだけの数がいますので、♂が淘汰されても種の存続維持には何の問題もないのでしょう。
この林道で見た蝶について記載しておきます。エゾシロチョウ♂・♀(多い)、エゾスジグロシロチョウ(10~20)、ミヤマカラスアゲハ♂・♀(10頭前後)、キアゲハ(2頭)、コチャバネセセリ(多い)、ヤマキマダラヒカゲ(多い)、ギンボシヒョウモン(数頭)、サカハチチョウ春型♂(数頭、ボロ)、アカタテハ(1)、クロヒカゲ(1)、モンキチョウ(数頭)、ホソバかカラフトか判らないヒョウモン(1)