今回の訪道の目的でありますリンゴシジミとカラフトヒョウモンはまだ撮れません。2日目は帯広地区から上士幌~層雲峡~上川町~丸瀬布町へと転戦しましたが、北へ行くほど天候が悪くなって行き、午後はほとんど雨の状態でした。
そんな中で途中寄った糠平でシロオビヒメヒカゲはたくさん見ることが出来ました。
シロオビヒメヒカゲ(糠平温泉スキー場) (2) posted by (C)ドクターT
黄色い花には時々停まってくれますが、・・・。
ノボリフジ(糠平温泉スキー場) posted by (C)ドクターT
シロオビヒメヒカゲ(糠平温泉スキー場) (7) posted by (C)ドクターT
この付近には色鮮やかなルピナス(ノボリフジ)が見頃なのですが、追いかけて見ても花には停まってくれません。時々葉に停まるだけです。
シロオビヒメヒカゲ(糠平温泉スキー場) (1) posted by (C)ドクターT
シロオビヒメヒカゲ(糠平温泉スキー場) (4) posted by (C)ドクターT
葉に停まる時に面白い停まり方をしているのに気付きました。そうです。地元で見るコツバメと同じように太陽の光に対して一番効率よく熱エネルギーが吸収出来るように、直角になる方向に体を傾けるのです。
この習性は他の蝶では観察出来ませんでしたが、もうひとつ北海道の蝶全般に言えることは天候に敏感だと言うことです。本州と北海道では最高気温はそれほど差がありませんが、朝夕の涼しさは全然違います。(10℃くらいは違うのではないでしょうか)日が陰ると顕著に気温が下がります。日が照ると蝶がたくさん出て来ますが、日が陰ると何処へ行ってしまうのかあまり飛びません。それは中部の高山蝶が日が照るとたくさん飛び、日が陰ると草の間に潜り込んで隠れてしまうのに似ています。北海道には中部で高山蝶となっているベニヒカゲやコヒオドシが低標高地でも見られます。北海道の蝶は全般に中部で言う高山蝶と同じように天候や気温・太陽光に対して敏感な性質を持っているのでしょうか
いづれにしても北海道の蝶は本州の蝶に比べると日中の活動時間が短く、日照に対して敏感であるような気がします。北海道遠征の計画を立てる時には、天候の配慮が重要だと言うことを改めて思い知らされました。最近は飛行機のチケットもSKYMARKのシニアメイト(前日7時より発売)かJALの当日シニアチケットで来ることが多いので直前の天候を見て決めることにしましょう。