今年のマツタケは豊作でした。5回登って、約3kgほど採ることが出来ました。
そして、師匠から電話、「マツタケが1kgほど宙に浮いているんだが、1kg2万円でよいから誰かいらないかな」 私「えっ、1kg2万円なら安いですね。私が買いますよ。」
師匠から押し売りされたマツタケ(2.2kg、4万円) posted by (C)ドクターT
送って来たのを見たら2.2kgあり、4万円でした。ヒラキが多くB級品でしたが、それでも1kg2万円以下なら安いです。あちらこちらにお使い物にしたり、毎日メニューを変えてマツタケ尽くしでようやくなくなりそうです。
誰でも入れる山でマツタケを採るには、シロの情報を知っていなければ採れません。昔は家族にも教えないと言われていました。幸い、マツタケ採りの師匠に飯田の飲み屋で出会って、意気投合し、弟子にしてもらって一人でも採れるようになったのですが、私一代で絶えてしまっては勿体ない話です。
昨日テレビで京都の千枚漬けの老舗の話をしていました。何代目かは忘れましたが、今の女性当主は先代の味を守って美味しい千枚漬けを作っているそうです。しかし、この老舗は代々、その味を一子相伝で守っているそうです。一子相伝とは跡継ぎを一人選んで伝えることで、伝統を守り、伝統の味が拡散することを防ぐ意味がある訳です。次の世代が双子の兄弟でどちらも家を継ぐ気があり、どちらを跡取りとするか当主は悩んでいるようです。結局、二人で、作り手と店の運営に分かれて仲良くやるということで話は落ち着きそうです。
さて話をマツタケ採りに戻すと、私もマツタケ採りの秘伝(シロの情報)は一子相伝にすべきだと思っています。あまり大勢に教えてしまうと、一人当たりの採り分が少なくなり、みんな潰れてしまうからです。私は3男1女の子供がいますが、長男はトライアスロン、長女は長唄、次男は麻酔科医、三男は学校の先生とそれぞれ親のしていたことと関係のある職業についており、その意味では一子相伝かも知れませんが、マツタケ採りの跡継ぎはまだ決まっていません。