今回の八重山行の最大の目的はこの蝶を見るためでした。昨年Uさんが西表で見たと聞き、すぐに追いかけましたが、見ることが出来なかった蝶です。かっては迷蝶でしたが、2002年以降西表島で増減を繰り返しながら発生を繰り返しているシロモンクロシジミです。
シロモンクロシジミ♀(西表島) (1) posted by (C)ドクターT
女房がこの蝶は何と呼ぶので行って見ると、ヤマトシジミくらいの蝶が木の周りを離れずに飛んでいます。その付近にはヤマトシジミ南西諸島亜種とヒメシルビアシジミもいましたので、あ~ヒメシルビアかと危うくスルーするところでした。Uさんも来て、いやこれは違うと言います。
シロモンクロシジミ♀(西表島) (3) posted by (C)ドクターT
シロモンクロシジミ♀(西表島) (2) posted by (C)ドクターT
つかず離れず飛んでいるその先にはカイガラムシがびっしりと着いていました。そこで、ようやくシロモンクロシジミ♀だと判りました。上の3枚は1/1600秒で連写していますので、模様が止まって見えますが、実際に飛んでいるのを肉眼で見ている時にはヒメシルビアやヤマトと区別が付きません。
カイガラムシ(西表島) (2) posted by (C)ドクターT
この蝶はカイガラムシの幼虫や蜜を食べて育ちますので、カイガラムシの発生状況に左右されます。♀はカイガラムシのいる木を探して産卵します。
カイガラムシ(西表島) (1) posted by (C)ドクターT
小さな穴の開いた白い丸いものはシロモンクロシジミの卵の抜け殻だと思います。
今年はまだ見つかったと言う報告はないようですから、本邦初かも知れません。