昨日は午後から三重県立博物館で三重昆虫談話会兼日本鱗翅学会東海支部例会がありましたので、聴きに行って来ました。
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三重県立博物館は新しい場所に移転していて、広くて綺麗な建物でした。
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3つほど発表がありましたが、目的は三重昆の多賀敏正さんの「愛知県のウラゴマダラシジミ」と言う発表を聴くためです。以前三重の「めもてふ」に多賀さんが知多半島でウラゴマダラシジミを探したが見つからなかったと書いていたので、知多にもいますよと教えてあげて知り合いになりました。発表の要旨を纏めますと、
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まずウラゴマダラシジミは地域による個体変異が大きく、それをスケールで測って平均黒化度を算定すると地域によってその値が違っていることを見出しました。
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そしてこれは以前に多賀さんが発表した三重県のウラゴマダラシジミのまとめですが、平均黒化度によって5つの群に分かれるようで、その間に分布空白地域も認められる場合があるとのことです。
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今回、愛知県のウラゴマダラシジミの黒化度を調査されて、4つの群に分けられました。そして南知多町に生息するウラゴマダラシジミの平均黒化度は22.8で三重県の答志島の群(平均黒化度23.8)に最も近いと言うことです。その理由について、多賀さんは昔伊勢湾が陸だった時代から温暖化によって海水面が上昇して分離された個体群ではないかと類推しています。それに対して、いや最近になって答志島から南知多へ入り込んだのではないかと言う反対意見も出ました。