山下清ギャラリー (16) posted by (C)ドクターT
昨日は碧南市医師会の事業所検診の仕事で3か所ほど事業所を回りました。検診に来た人たちの最後の診察をしています。いろいろな場所で診察するところを造るのですが、昨日の3軒目では応接室のような場所でしたが、そこに山下 清の絵が30点以上飾ってありました。ほとんどはリソグラフと言う版画のようなもので〇〇/300と書いてありましたので、300枚刷ったうちの何枚目かと言うことだと思いますが、ネットで調べるとそれでも6~7万円くらいはしています。
山下 清と言うと放浪の画家として有名ですが、サバン症候群であったと言う話です。サバン症候群とは知的障害や発達障害などのある者のうち、ごく特定の分野に限って優れた能力を発揮する者の症状を指します。 サバン症候群の特殊な能力の例としては次のようなものがあります。
1.航空写真を少し見ただけで、細部にわたるまで描き起こすことができる(映像記憶)。
2.書籍や電話帳、円周率、周期表などを暗唱できる。内容の理解を伴わないまま暗唱できる例もある。
3.並外れた暗算をすることができる。
4.音楽を一度聞いただけで再現できる。
5.語学の天才で数カ国語を自由に操る。
山下 清の場合は最初の映像記憶の能力だったようで、見た風景を記憶していて帰ってからそれを絵に描くことが出来たと言います。 長岡の花火やパリのエッフェル塔などの絵を描き残しています。
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作品の中に見た風景ではなく心象風景を描いたものがありました。放浪時代に出会った辛い出来事がこのような夢に出て来て夜な夜なうなされていたそうです。