エノキの木の下で posted by (C)ドクターT
今日は幼虫探しのコツについて書いておきます。エノキを食草とする蝶にはゴマダラチョウ、オオムラサキ、テングチョウ、ヒオドシチョウ、アカボシゴマダラがいますが、テングチョウとヒオドシチョウは成虫越冬ですので、冬に幼虫探しをするのはゴマダラチョウ、オオムラサキ、アマボシゴマダラの3種です。愛知県にはまだアカボシゴマダラはいないので、ゴマダラチョウとオオムラサキの幼虫を探します。どのエノキの木でもよい訳ではなく、好みの木があります。この木のように林縁に立っている大木で、南あるいは西から日が当たるような場所に立っている木を選びます。
エノキの根元 (2) posted by (C)ドクターT
探す時期はほぼ葉が落ちて、根元に葉が積もっているような時期です。公園などにエノキの大木がありますが、根元を掃除して葉がないようなところは駄目です。探すのは根元の全方向を探す必要はありません。北西から北東の方向1/4周を探せば十分でそれ以外の方向に降りていることはまずありません。
ゴマダラチョウ幼虫(豊田市) posted by (C)ドクターT
幼虫は葉の裏側に停まっていて、葉はだいたい表向きに落ちていますので、葉を裏返して探します。溜まっている葉をかき回して探すのですが、一度では葉が引っ繰り返らないので何度も何度もかき回します。背中の突起が3対のものはゴマダラチョウです。ゴマダラチョウは愛知県全域に棲息していますので、地元の知多市や蒲郡市でも見つけられます。
オオムラサキ幼虫(豊田市) posted by (C)ドクターT
オオムラサキの幼虫は背中の突起が4対あります。オオムラサキは愛知県では岡崎市以北に分布しています。私はいつも豊田で探しています。