トライアスロンの将来へ向けてのメッセージ
トライアスロンと言うスポーツがアメリカで起こり間もなく45年、日本に入って来て間もなく40年が経とうとしています。この間、多くの大会の新設と(社)日本トライアスロン連合の設立で競技スポーツとしての地位を確保しました。2000年のシドニーからオリンピック正式種目となり、国体の方は少し遅れましたが、2016年の岩手国体から正式種目となりました。JTUが当初目的としていた登録会員5万人計画も3万人ほどとなり、競技人口は5万人を超えていると思います。今までの日本のトライアスロンの歴史の中で起こったいろいろなエピソードを取り上げて、その歩みを見て来ましたが、このスポーツの50年後、100年後を見据えて、私からの提言を述べて見たいと思います。JTUは強化指定選手制度を作り、何とかオリンピックでメダルを獲れる選手を育てたいと努力しています。確かに看板スターを育てることで、スケート、テニス、水泳の例を見るまでもなく競技人口は飛躍的に増えます。私はそれよりも国民スポーツ、生涯スポーツとして定着させるには、学校教育の中にこのスポーツを取り入れる必要があると思います。以前、学校用の入門書をJTUが作って配布したことがありました。しかし、学校教育の場にいまだに溶け込まないのは道具の問題とフィールドがないと言う問題です。昔はスイムだけをとってみても、プールのない学校が殆どでしたし、現在でも温水プールがあって年中泳げる学校は少ないでしょう。以前三重県協会の主催でスイミングスクールの施設を使い、プールで泳ぎ、エアロバイクを漕いで、周辺でランをすると言う大会が行われて私も出場したことがあります。学校にもエアロバイクを導入すればプール、エアロバイク、校庭を使ったトライアスロンを体育の授業ですることが可能になるのではないでしょうか?そして、生涯スポーツとしてのトライアスロンをする環境としては大会をこれ以上増やせない状況を考えると、プールと1周1kmほどのサイクリングロードを備えたトライアスロン場を、今斜陽となったゴルフ場を転用することで全国に造り、誰がいつ行っても51.5kmの記録が取れるようなフィールドを作ると言うアイデアはどうでしょうか?
トライアスロン秘話ヒストリアは50話で一応完結とします。文章ばかりで読みにくかったかも知れませんが、1話ごとに写真をつけて単行本に纏めようと思います。出来ましたら(5月中旬)ストア「ドクターTの店」で販売しますのでよろしく。
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