『結婚しようよ』…
ごく平凡なサラリーマン一家、妻と娘二人の4人家族の夫が決めたこと、それは「夕飯は必ず家族全員揃って…」。監督の佐々部清は大の吉田拓郎ファンということから作品の中にはたくさんの拓郎の曲が盛り込まれている。 娘たちはそれぞれ夕食を一緒にできなくなっていくことに、落ち込む夫。三宅裕司、岩城滉一、モト冬樹らが青春時代にやっていたバンド、その娘が拓郎のナンバーをコピーしてライブハウスで歌うことから昔の仲間が再び出会う。フォークソングとは違うジャンルだったけれど、近い(?)世代の青春時代をややダブらせるストーリーにその時代に戻った感覚で観ていた。31年ぶりという2006年の吉田拓郎つま恋コンサートの場面をリンクさせている。娘役のAYAKOの「中ノ森BAND」、ストリートミュージシャンに扮した「ガガガSP」など若いミュージシャンも拓郎の曲で参加する。