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2019.02.27
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テーマ:思うこと(3070)
カテゴリ:スポーツ日記
初場所で引退した元横綱稀勢の里の、いかにも「らしい」発言が、一部の大相撲ファンのあいだで小さな波紋を呼んだ。自身のロングインタビューでの、「力士にSNSはいらない」との主旨の言葉に、賛否両論が沸き起こったのだ。
「本当のファンががっかりする」
「やはりこの時代にちょんまげを結い、着物を着ている。相撲には神秘的な魅力がある。だから力士たちには他のスポーツとの違い、伝統文化ならではの敷居の高さを保ってほしい。ツイッターとかSNS(会員制交流サイト)を力士がやる意味が全く分からないし、ちゃらちゃらしたところは一切見せるものではない。本当のファンががっかりするだろうし、敷居が下がると相撲を見たいと思ってくれる人も少なくなる。自分の場合は余計なことを言わず、黙々と相撲を取っていても人気が出るという昭和の香りがする力士を育てたいと思っている」( Number972『横綱論。』 より)
 これに対して相撲ファンの反応は、「SNSで力士の素顔を見て、そのギャップに驚いて相撲に興味を持ったのに」「SNSで相撲ファンになったら、本当の相撲ファンじゃないってこと?」「平成も終わるのに時代錯誤では」等々、疑問を呈すコメントが少なくなかった。

© 文春オンライン ©文藝春秋
 ファンに本物も偽物もない。
「本当のファン」との文言は、「土俵上での相撲だけを知る、従来の古いファン」と、文脈上あえて区別するための言葉でしかないだろう。
ファンレターに返事をする力士に親方は……
 力士の本分は、土俵上で熱い戦いを見せることにこそあるのは、誰もが異論のないところだろう。日々の苦しい稽古で心技体を磨き、本場所の土俵上でその成果を披露し、観客を魅了する。それが、ファンの応援や期待に応えることになる。まだSNSどころか携帯電話もなかった昭和の時代、ファンレターの返事をいそいそと書く力士が、親方に一喝されたことがあったと聞く。
「手紙を書く時間があるのなら、四股のひとつも踏め。明日の稽古のために1分1秒でも早く寝ろ。土俵でいい相撲を見せるのが一番の返事なんだぞ!」
 常人は、日本の伝統文化である歌舞伎や大相撲の磨き抜かれた芸や技に感嘆し、敬意を払う。高い価値を見出し、それに見合った対価として、観客はけして安くはない料金を払う。手の届かない異次元の、唯一無二の貴重な存在に憧れ、「夢を買う」というところか。とりわけ大相撲は神事の側面を持ち、神秘的な部分は、何よりも大切な“ウリ”なのだ。冒頭の稀勢の里のいわんとすることは、「だからこそ、力士としての矜恃を大切にしてほしい。度を超えた親しみやすさは、大相撲という世界にはそぐわない」との意味と解釈する。血と汗と涙を流しながら戦う男たちの魅力は、「可愛い♪」「おもしろ~い(笑)」の対極にあってほしいのだ、と。
力士の寝顔や笑顔が話題を呼ぶSNS
 しかし、常に新しいファンも取り込んでいき、時代に即して変化していかなければ「人気商売」は廃れていくものだ。観客あっての大相撲興行である。八百長問題など、一連の不祥事が続いて人気低迷にあえいでいた日本相撲協会は、その打開策のひとつとして、2011年からSNSでの広報活動を採り入れた。フェイスブック、ツイッター、近年ではインスタグラムにも力を注いでいるのだが、普段目にすることのできない力士の寝顔や満面の笑顔などがアップされて人気を呼ぶ。
ツイッターのフォロワー数は年を重ねるごとに増え続け、今や33万人超を誇っている。近年の大相撲ブームは、SNS発信が功を奏した結果(のひとつ)でもあり、若年層や女性の相撲ファンも増え、彼女らを指す「スー女」という新しい言葉も生み出したほどだ。
「土俵の中とその周辺は古来の伝統を守り抜き、それ以外の部分では、ファンサービスの観点から、両国国技館を大相撲のテーマパークのようにしていきたい」と、相撲協会は時代に合わせて進化を続けてもいる。
「SNSは一切禁止」の部屋も
 相撲協会が公式に発信するSNSの功罪はさておき、若い力士たちのSNS利用については、角界でも新たな懸念材料となっている。協会は、SNSの取り扱い方に注意喚起をしている最中でもあるのだが、SNS上のやりとりでファンとの諍いを呼んだり、稀勢の里の言うところの“ちゃらちゃらした”動画をアップしたりと、目に余る例も見受けられたことによるものだ。
 SNS上で知り合った女性ファンとのトラブルも心配され、若い弟子たちを預かる師匠たちの頭を悩ませてもいる。各部屋の師匠の方針もあり、「SNSは一切禁止」「幕下以下の力士に限って禁止」など、部屋によってその指導は多様だが、昨今ではアルバイト店員による悪ふざけ動画が社会問題にもなり、10代、20代の力士が大半の相撲界では、早急にSNS講習会などで啓蒙する必要性もあるだろう。
「好きな音楽は?」に稀勢の里は
 さて、稀勢の里に話を戻そう。
 昭和の横綱だった先代師匠、隆の里(鳴戸親方)の厳しい指導と薫陶を受け、15歳からその“イズム”を徹底的に叩き込まれたのが稀勢の里である。かつて、大関時代のインタビューで、ゆかたについてこう語っていたことがある。
「僕は、『自分の四股名の入ったゆかたを自分で着るのは粋じゃない』と先代師匠から教わりました。ゆかた地(反物)は、相撲界でお中元代わりに贈るもので、人に着てもらうことに意味がある。最近はその風習も薄れてきていて、どこか先輩たちが築き上げた伝統が、崩れかけているところもあると思います(中略)せめて自分だけでも、周りの若い衆に伝えてあげたい。特に説明せずとも、自分の体で表現して、伝統文化を受け継いでいきたいと思っています」
 他人のゆかた地を下着に仕立てるのは失礼、すぐに泥着(稽古着)にするのも失礼だ――ゆかたひとつで、このこだわりと矜恃を持ち、雄弁なのが稀勢の里なのだ。そして、この当時――5大関が並び立っていたのだが――5人に同じ質問をしたことがある。「好きな音楽はなんですか?」の問いに、琴奨菊は「ET-KING」、琴欧州(当時)は「EXILE」などと、若者らしく流行りのグループ名を挙げるなか、稀勢の里の答えは「浪曲」。思わず、「え? 浪曲? あの広沢虎造とかの……あの浪曲?」と聞き返したものだった。
「そうです。初めて聴いた時は感動しましたよ。浪曲には相撲を題材にしたものもいろいろありましてねーー」
 浪曲の魅力について、滔々と語ってくれたものだった。今回の稀勢の里の「力士にSNSはいらない」発言に、私は「まったくもって稀勢の里らしい」と、心の底から納得できる。なにせ、好きな音楽が「浪曲」だというのだから。そして彼の相撲人生そのものが、まるで「浪曲」のようなものなのだから。
(佐藤 祥子)
-© 文春オンライン佐藤 祥子 2019/02/25 11:00 より一部抜粋-

稀勢の里の気質を知る人には「力士にSNSはいらない」は”らしい”発言になる
だって浪曲が好きな人物なのだからね
(稀勢の里ってこんなに雄弁だったことに驚いている)





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Last updated  2019.02.27 21:00:10
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