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テーマ:むしろ逆で(6)
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落とし所はいくつか考えたけど、一日たつとすっかり忘れてしまいます。
という事で続きです。 <登場人物> A先生:セミナー主催者。その道では有名な方。多くの信者を抱えています。近く韓国に行きます。 信者B:10回受講してます。A先生に傾倒してます。 信者B旦那:Bの旦那。数回受講しているが、嫁をほめる以外謎につつまれている。 信者C:5回受講してます。頑張り屋さん。 新参者D:2回受講してます。まだ不安だらけ。 三人組:若くて美人な3人組。信者Bを尊敬している。 初受講E:乗り気な女性。 初受講F:セミナーをめんどくさく思っている男。 初受講G:逃げ切り。 初受講H:少し暗い感じの男性。懇親会でもあまりしゃべってない。 <新しい登場人物> 五人組:三人組同様な若くて美人、親切。 二人組:しゃべりがうまい男達。清潔感があり、毒気がまるでない。 かくして初受講の先輩たちの主催するセミナーに参加する事になったE、F、Hは、会場に着いた。 どうも民家を改造したような造りであったが、Eに『会場日を安くするために、提供してくださった方がいるのよ』との言葉に、それほど疑問を持つ事も無かった。 B旦那「いやぁ、よく来たね。嫁さんも中に居るよ」 E「どうもこんにちは!いつも一緒で仲が良いんですね!」 B旦那「ははは、ここでは夫婦の愛が大事にされているしね。…様も…」 F「え?」 B旦那「いや、なんでもないよ。さ、あちらの受付に行ってくれ」 <少し疑問がわいたFだったが、気のせいだろうと会場内に入る> 三人組「あら!Eさん、Fさん、Hさん!こんにちは~!」×3 E「どうも~!」 F「あ(ラッキー!)、こんにちは!」 H「…((;´Д`)ハァハァ)こ、こんにちは・・・」 三人組「EさんとFさんは私達と一緒よ!」×3 H「ぇ?僕は・・・(一緒じゃないのか・・・帰ろうかな・・・)」 五人組「あら、こんにちは、こちらがHさんね!Hさんは私達と一緒よ!」×5 H「!!!!!((;´Д`)ハァハァ)は、はい!こんにちは!よろしくお願いします!(キタコレ)」 <Hは突如現れた五人組に連れて行かれ、後には三人組とE、Fが残った> B「あら、お二人さんこんにちは。さっきHさんもみたわ。今日はよろしくね!」 C「こんにちは~!よろしく!」 B「じゃーCさん、私は打ち合わせに行ってくるから後よろしくね。」 C「はい。わかりました!」 E「今日はこれからどんなことをやるのですか?」 C「そうね、皆で○○に祈るの。自然のエネルギーは偉大よ!その後皆でお食事して、夢を語っていくの」 <○○とはA先生のセミナーでも出てきた、一種の精霊のようなもので、地球そのもの。でも架空のものであり、あくまでもそういうイメージをすることで、自分を高める事ができると解説されている> E「なるほど!A先生のセミナーの時みたいなのね!」 F「(またあれかーめんどくせー)ははは・・・。」 三人組「Fさんは私達と一緒に祈りましょう!やったー!Fさんみたいな素敵な男性と・・・」×3 <Fは三人組に褒めちぎられる。さりげないところから、自己紹介をする度にさらに褒められる。日頃仕事で散々納得のいかない文句を言われ続けていたので、気分が良くなっていく> B旦那「お、どうもどうも。そろそろ開始だよ。ではBのとこに行くから」 E「はーい!よろしくお願いしマース!」 ・・・ C「あのね、あまりBさんたちってアレなんでアレよ。」 <B旦那が去ってから、CはBたちに対する不満を言った。簡単に言えば一種の派閥争いのようなものだが、EやFにはよくわからない。どうもBたちセミナー内に何人か敵がいるようだ> B「(マイクで)皆さん、こんにちは~!毎日○○に祈っていますか~?それでは初めていきましょう!」 <EはCに、Fは三人組に教わりながらワークを進めていく。なんだか不思議な香りがし、外より熱気のこもる会場だが、ワークもだんだんと激しくなっていき、頭がほわほわしていく・・・> F「(ん・・・、なんだかこれ宗教っぽいな。この香り、まさか麻薬???)あ、あのちょっと・・・」 三人組「どうしたの?Fさん。今は○○に祈りながらあなたの上司達を更生させようとしているのよ?」×3 F「いや、あの、なんだか変じゃありませんか?」 三人組「あぁ、Fさん。これは自分の心の問題なんです。心理学者の・・・」 <三人組から有名な学者の名前を出され、論理的な説明をされる。妙に納得のいく説明で、その後の疑問もことごとく明確に答えられる。そして、どれほどFの事を理解し、心配しているかを話される> F「(涙ぐんで)そうですよね、こんな世の中じゃ・・・」 三人組「さぁ、祈りましょう!」×3 <その後食事タイムになる。それぞれ多くの人間が自己紹介をしつつ、その場で皆に承認される形式> F「僕は・・・で、・・・なんです。よろしくおねがいします!」 三人組「承認します!おめでとうございます!」×3 その他大勢「おめでとうございます!」 <思えばFはこれまでずっと苦労してきて、どんなにも自分が会社に尽くしてきたのか、いや会社だけじゃなく、学生時代ですらバイトやら、行事やらで最も仕事をしてきた自負があった。しかし誰も自分の努力や苦労をねぎらってもらえず、自分の意見すら聞いてもらえなかった> F「ありがとうございます!ありがとうございます!・・・うぅ・・・」 大勢「おめでとー!おめでとー!」 <セミナー後> F「楽しかったです!でも、なんだか宗教っぽいですね!」 三人組「あー、一応宗教法人なのよ」×3 F「えっ?」 三人組「あはは、その方が税金とか有利なの!それだけよ!」 F「なーんだ。そういうことですか」 H「いやー!Fさん!どうもおつかれさまです!」 F「(あれ、やたら元気だな?人格変わってないか?)お、おつかれさま」 H「いやー、ここすごいっす!元気になったっす!」 五人組「ふふふ、Hさんはとってもスジがいいのよ、素敵!」×5 E「ふー!おつかれー!」 F「おー、おつかれ。どうだった?」 E「結構疲れたかな?でもおもしろかったー!」 B「あら、三人とも、どうだったかしら?」 H「楽しかったです!またきます!」 B「ふふふ、ありがとう!」 F「Bさんが司会だったんですね!」 B「えぇ。旦那と一緒にね。もちまわりなのよ。ココ最近はずっと私達。」 E「へーそうなんですかー」 B旦那「ふー、お疲れ。B、そろそろ行くぞ」 F「どこか行かれるんですか?」 B旦那「ん・・・、いや常連達はこれからさらにやっていくんだ。君達は疲れたろう。今日のところは帰りなさい。また呼ぶから」 E「はーい!お疲れ様でしたー!」 <セミナー終了後のE、F、Hの会話> E「うーん。あたし次はパスかな。」 F「えっ?一番乗り気だったじゃん!」 E「うーん、なんていうの?ちょっとね・・・」 F「おもしろかったけどなー。」 E「だって宗教っぽいんだもん!」 E「あー、それは税金の関係らしいよ。単なる節税」 E「うーん、そうなの?でもなんだかもういいやって感じ」 H「僕は次も行きます!スジがイイっていわれた!もっとあそこの人たちみたいになりたい!」 F「そうだな。結構気持ちよくなれたし、話も良くわかりそうだ」 <Eは何やら嫌な予感がしたのか、それ以後セミナーに来る事はなかった。F、Hはその後もセミナーに行き続ける> その後のG、E E「Gさんって、最初からきづいてたんですね!」 G「まぁな。Fも気付いたはずなんだが、どうもな。あいつは『絶対自分は宗教とか拒否っすよ!』といっていたが、そういうやつほど、むしろ逆でひっかかりやすいものなのだよ。」 E「へー!どうしてですかぁ?」 G「なぜなら、自分では論理的に物事を考えているからだよ。それゆえに、それ以上の理由付けで攻められて、それが論理的に正しいんだと思ってしまったら最後。後はずるずると自らそれを認めようと論理展開をしてしまう。」 E「ふーん、よくわからない!」 G「でもEはよくひっかからなかったなぁ。単純そうなのにw」 E「だって、きもかったから!!!」 ご、ごめんなさい・・・ 話の展開のうち考えていたことは非常に過激になってしまうし、だんだんめんどくさくなってきてしまって、強引にまとめちゃいましたwww ちなみに、最近ニュースで話題のあの宗教をネタにしてみたんですが、どうも想像力だけでは難しいですな。あまり生々しくかけない部分もあるし。 ということで、いちおーしゅーりょーwww お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/08/02 01:10:49 AM
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