楽観との決別
輸出企業決算の下方修正と雇用調整の数字の拡大がとまりません。みな超優良企業だったはずですよね。IMFが発表した2009年の予測成長率、日本はマイナス2.6%です。あの欧州がマイナス2.0%で、震源地の米国がマイナス1.6%なのに。日本は現時点で銀行はつぶれていないし、経済の縮小は軽微で済むはずではなかったのか?いいえ、そうではないようです。少なくても現時点では壊滅的なことばかり発表されています。景気が良かった輸出企業の巻き戻し逆流が起きているようです。日本の2年前のGDPは514兆円(うろ覚えです。)以上あったはずです。このうちの85%は国内分なのです。だからほんとうは「仕組み」を内需中心におきかえることによって減少分をある程度補えるようにすることもできるはず。ただし国内経済と国民を貧乏にする政策だったために国内の経済は10年以上かけて縮小してしまいました。さて、売上げが無くなると会社は無駄な固定費を減らします。GDPが減少すれば、減少幅に応じていやおう無く雇用が無くなります。日本は国内に巨大なマーケットが存在するにもかかわらず、GDP比で15%前後の輸出が壊滅的になることが明らかになると、国内全部が壊滅的のような報道ばかりになってしまいました。みな身構えてしまって買い物をしませんよね。家計も企業も縮小均衡状態ですので、唯一国(政治)だけがお金を使えるのに、有効な手を打てないでいます。現在、既存の保証枠とは別枠で中小企業に対して信用保証協会の保証をつけた融資が湯水のように実施されています。無担保と有担保があるようですが、最長で10年間の返済期間だそうですね。緊急融資はありがたいのですが、夜逃げ資金と噂されていても、身の丈にあわない融資額をそのまま金融機関は通しているように見えます。正直な感想としては危機の先送りをしてしのごうということですね。3から6ヶ月もすると、一段の売上げ減少により返済ができなくなり倒産する中小企業が続々と出てくる可能性が高いです。私のところでは融資をうけません。受けなくてもお金があるから大丈夫。なわけはありません。借りたらそれこそ返済できなくなる可能性が高くなります。別の方法で固定費を劇的に減らそうとおもっています。もう一段、二段、の売上げの減少に備えて。10年後の未来はどうなっているのでしょう。