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虫娘 (小学館文庫) [ 井上 荒野 ] 【内容情報】(出版社より) 四月の雪の日、あたしは生き返らなかった 舞台は、東京・中目黒にある瀟洒なシェアハウス(Bハウスと名づけられている)。ここには五人の男女が住んでいる。樅木照(もみのきひかる)はもう死んでいた」--という衝撃的な一行からこの物語は始まる。しかも死んだはずの照の意識は今もなお空中を、住人たちの頭上を、「自由に」浮遊している。五人の住人やこの家を管理する不動産屋の担当者の隠された内面が、照の死によって次第にあぶりだされていく。 《Bハウスのひとたちは自分以外みんな、不自由だと照は感じていた。あたしの死によって、気の毒なことにあのひとたちはさらに不自由になってしまったらしい。》 《みんなが照を嫉んでいたにちがいない。みんな不自由だったが、照は自由だった。俺も彼女が嫉ましかった。でも、俺は殺していない。じゃあ、誰だ?》 《あの日、あのことをはじめたのは自分だった。ただ、はじめたときに悪意があった。悪意の正体は嫉妬だった。》 著者の新境地をひらくミステリー&恋愛小説の傑作。 解説:角田光代 装丁:宇野亞喜良 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 四月の雪の日。あの夜、シェアハウスで開かれたパーティで、一体何があったのか?「樅木照はもう死んでいた」という衝撃的な一行からこの物語は始まる。しかも死んだはずの照の意識は今もなお空中を、住人たちの頭上を、「自由に」浮遊している。悪意と嫉妬、自由と不自由ー小さな染みがじわじわ広がり、住人たちは少しずつ侵されていく。“みんなが照を嫉(ねた)んでいたにちがいない。みんな不自由だったが、照は自由だった。…俺も彼女が嫉ましかった。でも、俺は殺していない。じゃあ、誰だ?”著者の新境地をひらくミステリ&恋愛小説の傑作。 おおお。 いやー、荒野さん。 ザ、荒野さんって感じでした。 いや、そんなに冊数読んでない私が言うのもなんですけど。 不思議な世界観なんだよなー。 けど、あるかもしれないって思わせるような感じ。 自分は自由だと思っていた照。 自分は死んだように生きていたと思っていた照。 自分が死んだ真相を知った時、その感情が揺さぶられるわけでして。 シェアハウスねー。 ほんと、こんなことあったりしないのかなーと思ってしまいますなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.04.16 22:11:37
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