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2018.06.03
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カテゴリ:

死の島 [ 小池 真理子 ]


【内容情報】(出版社より)
文藝編集者として出版社に勤務し、定年を迎えたあとはカルチャースクールで小説を教えていた澤登志男。女性問題で離婚後は独り暮らしを続けているが、腎臓癌に侵され余命いくばくもないことを知る。
人生の終幕について準備を始める中、講師として彼を崇拝する若い女・樹里は自分の抱える闇を澤に伝えにきたがーー
激情に没入した恋愛、胸をえぐるような痛恨の思いを秘めて皮肉に笑い続けた日々。エネルギーにあふれた時代を過ぎて、独りで暮らし、独りで死ぬという生き方は、テレビで繰り返し言われるような「痛ましく、さびしい」ことなのか。
ろくでもない家族でも、いさえすれば、病院の付き添いや事務処理上の頼みごとができて便利なのだろうか。生きているうちから、人様に迷惑をかけないで孤独でない死を迎えるために必死に手を打ち備えることは、残り少ない時間を使ってするようなことだろうか。

プライド高く、理性的なひとりの男が、自分らしい「死」の道を選び取るまでの内面が、率直にリアルに描きつくされる。
人生の幕引きをどうするか。深い問いかけと衝撃を与えてくれる小池真理子の真骨頂。『沈黙のひと』と並ぶ感動作。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
澤登志夫、69歳。文芸編集者としてエネルギーに満ちた時代を送った。激しい恋愛の果てに妻子と別れ、痛恨の思いも皮肉に笑い飛ばして生きてきたー彼を崇拝する26歳の宮島樹里の存在が、澤の過去と現在を映し出す。プライド高く生きてきた男が余命を知って辿り着いた、荘厳な企み。この尊厳死は罪かー現代をゆさぶる傑作長編。


小池真理子さんの最新刊かな?
2018年3月に第一刷発行です。

年老いて大病を患って、動かなくなっていく身体とともに、このまま生きていく意味を問う毎日。
自分のしたことが原因で、孤独な身になって、けどそれを後悔してはいない。
自ら、尊厳な死を選んだ男。

うーん。
どうなんでしょうかね。

尊厳死かー。

確かに、治る見込みのない病気に罹って、苦しみながら死ぬのは辛い。
必要のない延命措置は、私もして欲しくないと思いますが。

けれど、その苦しみも含めて自分に課せられた人生だとしたら…。
そこを逃げ出すことにもなってしまうのかな?と思ったりもします。

難しい問題ですね。
誰だって死にたくはない。
けど必ず誰にでも死は訪れる。

ぽっくり死にたい。
私もそう思います。





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Last updated  2018.06.03 17:01:29
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