モモコとうさぎ [ 大島 真寿美 ]
【内容情報】(出版社より)
モモコ、22歳。就活に失敗して、バイトもクビになって、そのまま大学卒業。もしかして私、誰からも必要とされてないーー!?
そんなやり場のなさから、ひたすら、ちくちくと縫い物に没頭する日々。ここに籠もって、暗い現実を、なんとかやり過ごせたら。でもそうは問屋が卸さない。家を出る羽目になったモモコは知り合いの下宿を転々とし、3Kの肉体労働にも黙々と従事し、明日をも知れぬその日暮らしを続けるうちに、肌身離さず持ち歩いていたぬいぐるみのうさぎに導かれるように、いつしか自分のルーツともいうべき場所に漂着していてーー。
外国人労働者、格差社会、限界集落、地方の共同体、超長寿社会……
のっぴきならない現実をつぶさに目の当たりにし、いかに自分が非力かを痛感するたび、自分が傷だらけになって崩壊していきそうで、とにかく怖くて。それでもその場その場で、野草のように地面に根を張ろうとするかそけき女子の意外にタフな生命力。
就職とはなんぞや。働くとは、生きるとはーー。
寄るべない気持ちで、たゆたうように現代を生きるすべての若者の、云うに云われぬ不安と憂鬱と活路を余すところなく描き出した人生応援歌!
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
働くって、生きるってどういうことだろうー。モモコ、22歳。就活に失敗して、バイトもクビになって、そのまま大学卒業。もしかして私、世界じゅうで誰からも必要とされてないー!?何をやってもうまくいかなかったり、はみだしてしまったり。寄るべない気持ちでたゆたうように生きる若者の、云うに云われぬ憂鬱と活路。はりつめた心とこわばった躰を解きほぐす、アンチ・お仕事小説!
久しぶりの大島さん。
可愛らしい装画に引き寄せられて、借りてきました。
『アンチ・お仕事小説!』なんて、どんな内容なんだろうと思いまして。
いやー。
若者、辛いなー。
大変だよね、就職活動とか…
自分の息子も同世代なので、チクチクと胸が痛くなります。
と思うのと同時に、地方の過疎地の現状の辛さというのか…。
我が故郷も同じような感じですよね。
ここまでの限界集落ではないですけど、近い将来そうなるだろうなと思える感じで。
こんな生活もありなんだろうなと思うけど、そう現実は甘くない気もしますしね。
うん。
ファンタジーでもあり、現実的でもあり。
久しぶりに読んだ感じ。
面白かったです。