風は西から [ 村山由佳 ]
【内容情報】(出版社より)
過労自死ーーー。決して、彼が弱かったのではない。では、なぜ、彼は死ななければならなかったのか?
答えを探して、大企業を相手にした戦いが始まる。
小さな人間が秘めている強さを描く、直木賞作家のノンストップ・エンターテインメント!
大手居酒屋チェーン「山背」に就職し、繁盛店の店長となり、張り切って働いていた健介が、突然自ら命を絶ってしまった。大手食品メーカー「銀のさじ」に務める恋人の千秋は、自分を責めたーーなぜ、彼の辛さを分かってあげられなかったのか。なぜ、彼からの「最後」の電話に心ない言葉を言ってしまったのか。悲しみにくれながらも、健介の自殺は「労災」ではないのか、その真相を突き止めることが健介のために、自分ができることではないか、と千秋は気づく。そして、やはり、息子の死の真相を知りたいと願う健介の両親と共に、大企業を相手に戦うことを誓う。小さな人間が秘めている「強さ」を描く、社会派エンターテインメント。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
大手居酒屋チェーン『山背』に就職し、繁盛店の店長となって張り切っていたはずの健介が突然、自ら命を絶った。なぜ彼の辛さをわかってあげられなかったのかー恋人の千秋は悲しみにくれながらも、同じく息子の死の真相を知りたいと願う健介の両親と協力し、「労災」の認定を得るべく力を尽くす。だが『山背』側は、都合の悪い事実をことごとく隠し、証拠隠滅を図ろうとするのだった。千秋たちはついに、大企業を相手にとことん闘い抜くことを誓う。
新聞で連載されていたんですね。
うちで取っている新聞ではなかったので、私は初でした。
いやー…
これは辛い。
私の年になると、親の気持ちになってしまいまして。
こんなことが、自分の子どもの身に起きたら…と考えると、辛くてしょうがなかったです。
最近もこの手のニュースが多いですよね。
過労死が、「KAROUSI」とそのままの言葉で海外でも通じるってことは、日本独自の問題なんでしょうかね。
苦労話が美談になる。
そんな国のありようが、こんなことにも繋がってしまっているのかなと思ったりもします。
努力することは悪いことではないんですけどね。
それを無理強いすることは、多くの害を産んでしまうような気がします。
題名の「風は西から」は、奥田民生さんのシングルの曲名ですね。
車のCMかなにかで使われていたような。
この曲はとても爽やかで前向きですが、本の内容は結構ヘビーです。
覚悟して読まないと、結構しんどくなります。