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カテゴリ:本
わたし、定時で帰ります。 ハイパー [ 朱野 帰子 ] 【内容情報】(出版社より) 定時の女王は体育会系ブラック企業に勝てるのか!? 大注目のお仕事小説第二弾。絶対に残業しない主義の結衣だったが、なんと管理職になってしまう。新人教育を任されたものの、個性的過ぎる若者たちに翻弄される結衣。そんな折、差別的なCMで炎上中の企業のコンペに参加することに。パワハラ、セクハラのはびこる前時代的で超絶ブラックな社風に、結衣は絶句するが……。 ドラマでは1話でまとめていたため、ここまで詳しくハラスメントについて出てこなかった気がしますが… 現実はこっちだよな…と思いました。 桜宮と結衣が受けたセクハラのくだりは、読んでいて気持ち悪くてしょうがなかった。 そんなセクハラをした側の人間は、された側の精神的なダメージとか、全然考えていないんでしょうね。 いるんだよね、こういう人間が。 そして、そういう人たちも、これが当たり前なんだと思い込まされてきたっていう悪循環。 それを今の時代は、絶対許しちゃいけないと朱野さんは言いたいのかな? そう思った読後です。 そもそも、日本人っていうのは、何故にここまで野球を素晴らしいものとして扱うのでしょう。 まぁ、みんながみんなでは無いと思いますけどね。 高校の部活動でさえ、特別感がありすぎて、それってどうなんだろうと思ったりしますけど。 なんだかこの本を読んで、私もそういう親じゃなかったかなー?と思ったりしました。 晃太郎の告白の部分ですね。 うちは長男、次男ともにバスケを小学生から続けていました。 私もダンナも、試合はよく見に行っていたし、ダンナは試合を撮ったビデオを何度も見るほど熱心な感じでした。 先日、次男に言われたんですよ。 「試合を見に来られるのは嫌だった。」って。 試合を見た後、必ずダメ出しされたのが嫌だったって。 あーーー…。 そうだよなー…。 そりゃそうだ…。 そこで深く反省した私ですが、そんなの遅すぎよね。 自分がプレイしてるわけでもないのに、あそこの動きがどうだの、もっと攻めろだの。 言われて簡単に出来るくらいなら、苦労はしていないわけで。 部活動に熱心な親っていうのも、あまりいただけないものなのかな?と思いました。 いらないプレッシャーを与えすぎて、楽しかったはずのバスケを嫌いになりかけていたんだろうなって。 うん。 今頃反省です。 ダメ親ですね。 今頃わかりました。 ごめんよ、息子たち…。 これは、お仕事小説ですけどね。 家族の在り方的なものも織り込まれているので。 育児中の方も、参考になるんじゃないかなと思います。 朱野さんの書くお話は、読むたびに深く考えさせられます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.06.16 11:27:47
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