あとかた (新潮文庫) [ 千早茜 ]
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
実体がないような男との、演技めいた快楽。結婚を控え“変化”を恐れる私に、男が遺したもの(「ほむら」)。傷だらけの女友達が僕の家に住みついた。僕は他の男とは違う。彼女とは絶対に体の関係は持たない(「うろこ」)。死んだ男を近くに感じる。彼はどれほどの孤独に蝕まれていたのだろう。そして、わたしは(「ねいろ」)昏い影の欠片が温かな光を放つ、島清恋愛文学賞受賞の恋愛連作短編集。
【目次】(「BOOK」データベースより)
ほむら/てがた/ゆびわ/やけど/うろこ/ねいろ
千早さん、こういうお話も書かれる方なんですね。
ま、前回読んだ『男ともだち』がそういう感じ(?)だったので、今回は驚きはしなかったんですが。
単純に短編集ってわけではなく、それぞれのお話が繋がっている感じ。
どのお話も、切なさがあり。
複雑な人間関係があって。
私的には、「ねいろ」の水草くんが好みでした。
いや、好みって言うのか…。
水草くんの言ってることが、一番しっくりくるというのか。
相手の性別がどうであろうと、そこは関係なく好きになるのが普通なんじゃないかな?
って、普段からなんとなく思っていたので。
千早さん、読むたびに印象が変わります。
他の本も、早く読んでみないと。