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2019.12.30

ファザーファッカー（文春文庫） [ 内田春菊 ]

【内容情報】（出版社より）
私は、よく娼婦の顔をしていると言われる。
今までに、ホステスを含めた何種類かの職業を経験したという話をすると、「もしかしてあれも？」と売春をほのめかした聞き方をよくされるのだ。十六歳で家出して、野宿から始めた生活ではあったが、ぜったいに売春だけはしなかったのに。
ところが、私は思い出した。十五歳のとき、私は娼婦だったのだ。売春宿のおかみは私の実母で、ただ一人の客は私の育ての父だった……。

養父との関係に苦しむ多感で早熟な少女の怒りと哀しみと性を淡々と綴り、読む者の心を揺さぶった自伝的小説。

衝撃の出版から25年、著者が凄絶な過去を公表し、生身をさらして生きることで、性的虐待の後遺症に苦しむ女性たちに「私も……」と精神科医を受診する勇気を与えたという。

解説は、当時「被害当事者側から書かれた貴重な作品」と評価した精神科医の斎藤学氏。
25年後のあとがきがついた、完全版で登場！

以前読んだ「ダンシング・マザー」は、こちらの小説を母親目線で書かれたものです。
この文庫版が出たころにそちらも出たのかな？

なんていうのか…
内田さん、本当に大変な日々を過ごされてきたんだなーと。

このお母さん、最悪ですよね。
実の娘が、自分の男に穢されているのを知っていながら止めさせない。
どういう神経？

しかも、自分がしてきたことを棚にあげて、金を寄越せとはどういうことでしょうか。

それにしても、こういう虐待を受けている子どもが、本当はたくさんいるんだっていう現実。
本当に吐き気がします。
そういう性癖が、どうしても私には理解できない。
なんかもう…
気持ち悪くてしょうがないです。

この本は残念ながら私が行っている図書館にはなくて、文庫本を楽天ブックスで購入したんですが。
買ってよかったと思いました。
読後は最悪ですが、こういう現実があるんだってことは、心のどこかに置いておかなきゃいけないなと思ったので。

こういう輩（静子の父親のような奴）は、全員それ相応の報いを受けるべきでしょう。
どうかそうあって欲しいと思います。

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Last updated 2019.12.30 22:30:58
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