ママナラナイ [ 井上荒野 ]
【内容情報】(出版社より)
この世に生を享け、大人になり、やがて老いるまでーーままならぬ心と体を描いた美しくも不穏な、極上の10の物語。
斉藤尚弥は不動産会社に勤務する36歳。近頃、何もかもうまくいかない。
男性器も心も折れてしまい、おまけに仕事も絶不調ーー通称“川の家”と呼ばれる高台にある家に住む、夫婦への立ち退き交渉が難航していたのだ。
夫人によれば、立ち退きを強く拒否しているのは夫の方らしいのだが……。
夫人の協力を得て交渉を続けるうちに、やがて思いもよらない事実が判明しーー(表題作)。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「ママナラナイわね、お互いに」斉藤尚弥は不動産会社に勤務する三十六歳。近頃、何もかもうまくいかない。男性器も心も折れてしまい、おまけに仕事も絶不調ー通称“川の家”と呼ばれる高台にある家に住む、夫婦への立ち退き交渉が難航していたのだ。夫人によれば、立ち退きを強く拒否しているのは夫の方らしいのだが…。夫人の協力を得て交渉を続けるうちに、やがて思いもよらない事実が判明しー(表題作)。この世に生を享け、大人になり、やがて老いるまでーままならぬ心と体を描いた美しくも不穏な、極上の10の物語。
【目次】(「BOOK」データベースより)
ダイヤモンドウォーター/檻/静かな場所/毛布/ママナラナイ/十七年/あの娘の名前/顔/約束/おめでとう
井上荒野さん。
1961年生まれってことは、私よりも年上でいらっしゃるんですね。
なら、『あの娘の名前』の感じは、わかってて書いたってことなのかな?
短編集です。
色々な年代の主人公がいます。
不思議なお話が多いです。
その中でも、私が怖いなー…と思ったのは、最後の『おめでとう』でした。
本当に、こういう風に思ってる人って、今の世の中結構いるんだろうなー。
それが恐ろしいところでして。
なんでしょうね。
今が、昔よりも生きやすいのかどうなのか。
全部が感じ取れてしまうっていうのも、どうなんだろうなーと思う最近でして。
ただそれも、感じるだけで、わかってるわけじゃないってのがね。
微妙に怖いところなんだろうなと思うんですけど。
だからって、思ってることをそのままつぶやくっていうのは、直接言うのよりも簡単だと思ってるんでしょうけども。
どうなのかな?と思ったりします。
思ってることを全部言葉にすることが、良いこととは限らないですからね。
やっぱり…
便利になるっていうのと生きやすさってのは、比例しないんだなーと思う私なのでした。