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カテゴリ:本
風よ あらしよ [ 村山 由佳 ] 【内容情報】(出版社より) 【祝!本の雑誌が選ぶ2020年度ベスト10第1位】 どんな恋愛小説もかなわない不滅の同志愛の物語。いま、蘇る伊藤野枝と大杉栄。震えがとまらない。 姜尚中さん(東京大学名誉教授) ページが熱を帯びている。火照った肌の匂いがする。28年の生涯を疾走した伊藤野枝の、圧倒的な存在感。100年前の女たちの息遣いを、耳元に感じた。 小島慶子さん(エッセイスト) 時を超えて、伊藤野枝たちの情熱が昨日今日のことのように胸に迫り、これはむしろ未来の女たちに必要な物語だと思った。 島本理生さん(作家) 明治・大正を駆け抜けた、アナキストで婦人解放運動家の伊藤野枝。生涯で3人の男と〈結婚〉、7人の子を産み、関東大震災後に憲兵隊の甘粕正彦らの手により虐殺されるーー。その短くも熱情にあふれた人生が、野枝自身、そして2番目の夫でダダイストの辻潤、3番目の夫でかけがえのない同志・大杉栄、野枝を『青鞜』に招き入れた平塚らいてう、四角関係の果てに大杉を刺した神近市子らの眼差しを通して、鮮やかによみがえる。著者渾身の大作。 [主な登場人物] 伊藤野枝…婦人解放運動家。二十八年の生涯で三度〈結婚〉、七人の子を産む。 辻 潤…翻訳家。教師として野枝と出会い、恋愛関係に。 大杉 栄…アナキスト。妻と恋人がいながら野枝に強く惹かれていく。 平塚らいてう…野枝の手紙に心を動かされ『青鞜』に引き入れる。 神近市子…新聞記者。四角関係の果てに日蔭茶屋で大杉を刺す。 後藤新平…政治家。内務大臣、東京市長などを歴任。 甘粕正彦…憲兵大尉。関東大震災後、大杉・野枝らを捕縛。 いやー。 凄い本でした。 651ページ。 ちょっと字も小さめなような気もします。 正直、私は大杉栄さんも伊藤野枝さんも全く知らない人物でした。 昔はいらっしゃったんですね。 こういう方たちが。 そして、今の世の中があるわけでして。 そのはずなのに、なんだか今もあまり変わらないような気がしたりして。 それにしても、この終わり方はなんというか…… 悔しくて泣けるって、こういう事なのか…と思いながら読みおえました。 このお話は、史実に基づいたフィクションです。 なので、元になる資料があるわけでして。 それがずらりと最後に並んでいるのですが、これを基にして物語を構築していくのは相当な時間と労力でしょうね。 村山由佳さん。 大好きな作家さんです。 この本を読んで、より一層大好きになりました。 素晴らしい本でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.19 21:16:01
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