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雪のなまえ (文芸書) [ 村山由佳 ] 【内容情報】(出版社より) 【内容情報】(「BOOK」データベースより) こちらは、前に読んだ「風よあらしよ」とは全く違った感じの本です。 いやー。 村山さんの凄いところは、こういうジャンルの違う本を多数執筆されるところで。 こちらは確か、農業系の新聞で連載されていたかと思うのですが。 農業って、始めようと思うと、全くのゼロから始めるのはかなり難しいところでして。 その辺はどうにかならないものかなーと思っていたりもしましたが。 その辺のところを、村山さんは上手く書かれていますよね。 伝統を守りたがる地元の人と、新しいことを始めようとする余所者。 本当に、この辺のことが、余計な壁になっている気がします。 地元で継ぐ人がいないのなら、ほかの新しい人にやってもらうしかないんだけどね。 古い方は、その辺のことを許すことが出来ない。 難しい問題ですね。 そして、この本の肝でもある、虐めの問題。 これ、虐めていた側の人が読むと、どういうことを思うのかなー。 いじめって、いじめられる側にも問題があるから…とか言われがちですけど。 この本の中では、いじめは、いじめる側が絶対的に悪いと言い切ってくれていて。 それは、本当にそうだよなーと思うんです。 いじめられる側っていうのは、いじめられる原因って理解できないことが多い気がするんです。 いじめられようと、自らしてる人ってのは、いないんじゃないかな?って思うわけでして。 それを、いじめる側はうまく利用してるんじゃないかな? 自分の、いじめで憂さ晴らししてる面を、うまく隠しているんじゃないかと。 ターゲットにされた側としては、たまったもんじゃないですよね? 偶然、本当にそれは偶然、その場に居合わせた立場としては、「え?意味わかんない!」ですよ。 なんなんですかねー。 自分の立ち位置みたいなものを、他人を陥れることでしか確認できない人って、それはそれで不幸だなーと思うわけですけども。 その辺のことはね。 自分が学生の頃は考えてもみなかったことで。 学生の時は、学校が唯一の居場所、みたいに思いがちですしね。 そんなことないんだよ? って教えてくれる大人が、近くにいるかどうかって大きな問題なんだろうなーと思ったりします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.29 23:33:25
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