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2021.01.29
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カテゴリ:カテゴリ未分類

雪のなまえ (文芸書) [ 村山由佳 ]


【内容情報】(出版社より)
つらいことから
どうして逃げちゃいけないの?

【著者からのコメント】
「自分探し」の記憶はあまりありませんが、
「居場所探し」はつい最近まで
くり返してきた気がします。
 心安らげる居場所がないのは不安なことです。
つい、間違ったものに
しがみつきたくなってしまう。
 ここにいていいのだと信じられる場所、
ほんとうの自分を受け容れてもらえる場所さえ
見つかったなら、誰もがもっと生きやすくなるし、
自信を持てるし、
ひとに優しくなれるんじゃないか。
そうした場所を見つけようとして
今までいた場所に別れを告げるのは、
決して〈逃げ〉ではないんじゃないか──。
 今作『雪のなまえ』は、
そんな思いをこめてつづりました。
 時にすれ違っても、みんながお互いのことを
思い合う物語です。
 若い人にも、かつて若かった人にも、ぜひ。

「夢の田舎暮らし」を求めて父が突然会社を辞めた。
いじめにあい登校できなくなった
小学五年生の雪乃は、
父とともに曾祖父母が住む長野で暮らしを始める。
仕事を諦めたくない母は東京に残ることになった。

胸いっぱいに苦しさを抱えていても、
雪乃は思いを吐き出すことができない。
そんな雪乃の凍った心を溶かしてくれたのは、
長野の大自然、地元の人々、
同級生大輝との出会いだったーー。

ほんとうの自分を受け容れてくれる場所。
そこを見つけるため、
今いる場所に別れを告げるのは、
決して逃げではない。

【目次】
プロローグ 夢と自由と
第一章 新天地 
第二章 美しい眺め
第三章 人間の学校
第四章 名前
第五章 サイダーの泡
第六章 一人前の仕事
第七章 寄り合いの夜
第八章 訪問者
第九章 起き上がり小法師
エピローグ 雪のなまえ

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「夢の田舎暮らし」を求めて父が突然会社を辞めた。いじめにあい登校できなくなった小学五年生の雪乃は、父とともに曾祖父母が住む長野で暮らし始める。仕事を諦めたくない母は東京に残ることになった。胸いっぱいに苦しさを抱えていても、雪乃は思いを吐き出すことができない。そんな雪乃の凍った心を溶かしてくれたのは、長野の大自然、地元の人々、同級生大輝との出会いだったー。ほんとうの自分を受け容れてくれる場所。そこを見つけるため、今いる場所に別れを告げるのは、決して逃げではない。居場所探しの物語。


こちらは、前に読んだ「風よあらしよ」とは全く違った感じの本です。
いやー。
村山さんの凄いところは、こういうジャンルの違う本を多数執筆されるところで。

こちらは確か、農業系の新聞で連載されていたかと思うのですが。

農業って、始めようと思うと、全くのゼロから始めるのはかなり難しいところでして。
その辺はどうにかならないものかなーと思っていたりもしましたが。

その辺のところを、村山さんは上手く書かれていますよね。
伝統を守りたがる地元の人と、新しいことを始めようとする余所者。

本当に、この辺のことが、余計な壁になっている気がします。
地元で継ぐ人がいないのなら、ほかの新しい人にやってもらうしかないんだけどね。
古い方は、その辺のことを許すことが出来ない。
難しい問題ですね。

そして、この本の肝でもある、虐めの問題。
これ、虐めていた側の人が読むと、どういうことを思うのかなー。

いじめって、いじめられる側にも問題があるから…とか言われがちですけど。
この本の中では、いじめは、いじめる側が絶対的に悪いと言い切ってくれていて。
それは、本当にそうだよなーと思うんです。

いじめられる側っていうのは、いじめられる原因って理解できないことが多い気がするんです。
いじめられようと、自らしてる人ってのは、いないんじゃないかな?って思うわけでして。

それを、いじめる側はうまく利用してるんじゃないかな?
自分の、いじめで憂さ晴らししてる面を、うまく隠しているんじゃないかと。

ターゲットにされた側としては、たまったもんじゃないですよね?
偶然、本当にそれは偶然、その場に居合わせた立場としては、「え?意味わかんない!」ですよ。

なんなんですかねー。
自分の立ち位置みたいなものを、他人を陥れることでしか確認できない人って、それはそれで不幸だなーと思うわけですけども。

その辺のことはね。
自分が学生の頃は考えてもみなかったことで。

学生の時は、学校が唯一の居場所、みたいに思いがちですしね。

そんなことないんだよ?
って教えてくれる大人が、近くにいるかどうかって大きな問題なんだろうなーと思ったりします。







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Last updated  2021.01.29 23:33:25
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