オルタネート [ 加藤 シゲアキ ]
【内容情報】(出版社より)
私は、私を育てていくーー。誰しもが恋い焦がれた青春の普遍を真っ向から描き切る、加藤シゲアキ、これが新たな代表作。高校生限定のマッチングアプリが必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、3人の若者の運命が、鮮やかに加速していくーー。恋とは、友情とは、家族とは、人と“繫がる”とは何か。悩み、傷つきながら、〈私たち〉が「世界との距離をつかむまで」を端正かつエモーショナルに描く。著者3年ぶり、渾身の新作長編。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体ー。“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。
第164回、直木賞候補作です。
結構な長編。
これを、忙しい中執筆するシゲ。
もはや、アイドルが片手間で書くものではないですね。
凄いなー。
最初は、登場人物が巻頭に書かれていて、「うわー、苦手…。」と思っていた私ですが。
読んでるうちに、それも必要ないものになってました。
これだけ登場人物の多い文章を、散らかさずに書くのって結構大変だと思うんですけどね。
もう、本当の小説家なんだなーと。
今更ながらに思ったりして。
とても面白かったです。
最後は感動してジーンときました。
直木賞は残念だったけど、2021年本屋大賞にもノミネートされてたし、吉川英治文学新人賞を受賞とは。
本当に、それに見合う本だと思いました。
おめでとうございます。