内容紹介(出版社より)
冴えない僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい
日常の風景が一転! 思わず二度読み!
痛くて、切なくて、引きずり込まれる……。
6つの物語が照らしだす光と闇
島清恋愛文学賞、本屋大賞ノミネート『自転しながら公転する』の山本文緒最新作!
伝説の直木賞受賞さく『プラナリア』に匹敵るす吸引力! これぞ短編の醍醐味!
ばにらさま 僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。
わたしは大丈夫 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。
菓子苑 舞子は、浮き沈みの激しい胡桃に翻弄されるも、彼女を放って置けない。
バヨリン心中 余命短い祖母が語る、ヴァイオリンとポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。
20×20 主婦から作家となった私。仕事場のマンションの隣人たちとの日々。
子供おばさん 中学の同級生の葬儀に出席した夕子。遺族から形見として託されたのは。
内容紹介(「BOOK」データベースより)
冴えない会社員の広志にできた彼女は色白でとびきり可愛い”ばにらさま”。日常の向こう側に見える心のあり様を捉えた6篇。
目次(「BOOK」データベースより)
ばにらさま/わたしは大丈夫/菓子苑/バヨリン心中/20×20/子供おばさん
山本文緒さんの最新刊。
とはいっても、第一刷は2021年の9月10日です。
可愛らしい装画で、新聞か雑誌の広告で見かけて、早く読みたいなーと思っていたんですがなかなか図書館では見つけられなくて。
そんなこんなしているうちに、10月18日。
山本文緒さんの急逝を知りました。
あぁ……。
山本さんの新作は、もう読めないんだなーと思うと、寂しくて泣いてしまいます。
まだ若かったのに。
…とこんなことを書くと、『子供おばさん』の文章に行着いたりして。
山本さんのお話は、恋愛の裏側…
恋愛のキラキラしたところだけじゃなく、その裏側も書いてらっしゃる、そんな感じがしてました。
この本もね。
そこは一緒で。
なんだか身近に感じるお話たちに、色々な感情をもってしまいます。
いいことばっかりじゃないのよね。
嫌なことだって、やっぱりあるのよ。
そんな風にね。
感じるお話たちです。
あ、この本って出たのは今年の9月ですが、載っているお話は一番新しくても2015年のものなんですね。
それを今出したって言うのは、何か意味があったりしたんですかね。
膵臓がんかー。
発見しづらく、進行が速いと言われていますが。
……とても残念です。
もっと山本さんのお話が読みたかった。
ご冥福をお祈りします。