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2022.03.09
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カテゴリ:

少女を埋める [ 桜庭 一樹 ]


内容紹介(出版社より)

2021年2月、7年ぶりに声を聞く母からの電話で父の危篤を知らされた小説家の「わたし」は、最期を看取るために、コロナ禍下の鳥取に帰省する。なぜ、わたしの家族は解体したのだろうか?--長年のわだかまりを抱えながら母を支えて父を弔う日々を通じて、わたしは母と父のあいだに確実にあった愛情に初めて気づく。しかし、故郷には長くは留まれない。そう、ここは「りこうに生まれてしまった」少女にとっては、複雑で難しい、因習的な不文律に縛られた土地だ。異端分子として、何度地中に埋められようとしても、理屈と正論を命綱になんとかして穴から這い上がり続けた少女は東京に逃れ、そこで小説家になったのだーー。
「文學界」掲載時から話題を呼んだ自伝的小説「少女を埋める」と、発表後の激動の日々を描いた続篇「キメラ」、書き下ろし「夏の終わり」の3篇を収録。
近しい人間の死を経験したことのあるすべての読者の心にそっと語りかけると同時に、「出ていけ、もしくは従え」と迫る理不尽な共同体に抗う「少女」たちに切実に寄り添う、希望の小説。

内容紹介(「BOOK」データベースより)

出ていかないし、従わない。因習的な故郷に、男性社会からのいわれなき侮蔑に、メディアの暴力に苦しめられた時に、「わたし」はいつも正論を命綱に生き延びてきたー。理不尽で旧弊的な価値観に抗って生きる者に寄り添う、勇気と希望の書。著者初の自伝的小説集。

目次(「BOOK」データベースより)

少女を埋める/キメラ/夏の終わり



久しぶりの桜庭さん。
なんだか色々とあったんですね。
全く存じ上げませんでしたが。

なんていうのか。
地方の、今も存在する昔ながらの風習とか。
男性優位の変な価値観とか。
そういう、嫌なことが書かれていて。
私の心の中にも、モヤモヤとしたものがいたりするのですが。

それにしても、『少女を埋める』をそういう風に読みはしなかったかなー。
まあ、小説は読み手に渡れば、読み手の物語になるんでしょうけど。
書き手の方に降りかかる災難とか、そういうものを考えて欲しいと言われて、それを素直に受け入れられない、そんな考え方はどうかと思いますよね。
自分が悪くても謝らない。
謝ったら負けみたいな感じっていつ頃から生まれたんですかね。
嫌だわー。

なんていうのか。
地方に住んでいなければわからない閉塞感みたいなものって、やっぱり都会に住んでる方には理解しづらいことなのかなー。
今回のコロナ禍でも、そういうのってホント田舎っていやだなーって思う所だったりしましたけど。

なんだか、3篇を通じて色々と考えさせられました。
変わっていかなきゃいけない。
本当にそうだと思います。





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Last updated  2022.03.09 20:51:51
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