一心同体だった [ 山内マリコ ]
内容紹介
10歳~40歳の女同士の友情の濃密さ、繊細さ、そして女子の生き様を描き出した8編の連作短編集。自分の代で、なにかをちょっとずつ良くして、変えて、次の代につなぐ女性たちのバトンリレー。それぞれの年代の女子の友情がロンド形式でつながっていく、“わたしたちの平成30年史”。女子の生き様を丹念に描いてきた著者デビュー10周年の到達点!
初めて読んだ作家さん。
私とは10歳ほど年が違いますが、それでも、うんうんと頷きながら読んでしまう本でした。
タイプの違う女性の、それぞれの年代の女友達とのかかわりみたいなものが描かれているのですが、どの方も自分に似ているタイプの女性がいるんじゃないかな?と思える感じ。
私は、最後の『会話とつぶやき』に出てくる大島絵里さんと、凄く考え方が似ていまして。
ま、それは、40歳の女性の考え方だから、今の自分が共感できるっていうのもあるのかもしれませんけどね。
本当にね。
知らない間に男女差別ってのは、されているものなんだなと思うわけです。
なかなか無くならないし、無くそうとしていない人が政治をしてたりするもんだから、無くなるわけもないのかと思ったりもするわけで。
それはさておき。
女同士って、とても難しくなる時もあるし、女同士じゃなきゃ、わかり合えないこともあるだろうし。
けど、やっぱり必要なものだと思いますね。
私も先日、保育所からの友達と久しぶりにランチに行きまして。
彼女の変わらない優しさというか、聞く耳を持ってくれるありがたさみたいなものを感じまして。
やっぱいいよなー。
また話せてよかったなと思った次第であります。
とても面白い作品でした。
最後はちょっとウルっとしちゃいました。